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2026.01.24 18:00

2026年、カナダ最高のライウイスキー4本 「Canadian Whisky Awards」選定

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Sons of Vancouver Distillery、「The First Crack of a Crème Brûlée」Cask-Strength Wheated Rye、アルコール度数(ABV)57.9%、750ml

The First Crack of a Crème Brûlée」は、Best Cask Strength Whiskyと、Best Whisky Aged 8 Years or Underを受賞した。

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Sons of Vancouverは、ブリティッシュコロンビア州ノース・バンクーバーのクラフト蒸留所で、小ロットのスピリッツと実験的なリリースで知られる。このボトルは小麦入りライで、原料配合はライ72%、小麦28%である。小麦入りバーボンは珍しいが皆無ではなく、米国よりもカナダで見られることが多い。熟成は「新樽とバーボン樽(使用済樽)」と説明されている。

「クレームブリュレ」(Crème Brûlée)という手がかりは、焦がし砂糖、バニラカスタード、焦がしバターの香りに、ライのミント感とスパイス感、そして高い度数由来のエタノール感が重なることを示唆する。口当たりは滑らかでシルキー、甘みがあり、小麦由来のクリーミーなカスタード、キャラメル、バニラが前に出る。

同時に、ライ由来の胡椒、アニス、スペアミントが加わる。新樽は木材由来の糖分がカラメル化したニュアンスと、よりしっかりしたタンニンの引き締まりをもたらす。バーボン樽(使用済樽)はバニラと控えめなベーキングスパイスを足す。余韻は長くスパイシーで、焦がしたオーク、キャラメル、シナモン、そしてわずかに冷涼感のあるミントが残る。

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Sons of Vancouver Distillery、Wheated Rye、アルコール度数(ABV)50.5%、750ml

このWheated Ryeは、Best New Whiskyを受賞した。

この小麦入りライ・ウイスキーは、原料配合がライ75%、小麦25%である。熟成はバーボン樽(使用済樽)と新しいアメリカンオーク樽の組み合わせで、バニラとキャラメルのノートを増幅させつつ、ライのハーブ系スパイスを前面に保ちやすい手法だ。

香りは、バニラ、ハチミツ、加熱した穀物、キャラメル、ライ麦パン、ミント、ベーキングスパイス。味わいは力強く、滑らかで甘みがあり、ライ麦パン、ベーキングスパイス、黒胡椒、ハーブのミントが感じられる。小麦が滑らかさとクリーミーな質感を加え、口中での厚みがはっきりする。余韻は中〜長めで、甘くややドライ。バニラ、ライのスパイス、熟成オーク、そしてかすかなココアとライ麦トーストが残る。

カナディアン・ライのテーマ

これらの受賞作は、カナディアン・ライで静かに最重要のテーマとなった点を浮き彫りにする。つまり、このカテゴリーはもはや単一のスタイルの約束で定義されない。伝統的なカナダ流──バランス、明瞭さ、飲みやすさのためにブレンドする──は今も力を発揮しており、荒さを伴わずにライ・ウイスキー特有のハーブ/スパイスの芳香へ到達する最良の道筋の1つであり続ける。

同時に、Wild LifeやSons of Vancouverのような蒸留所は、ライ比率の高い配合を軸に、より主張の強い領域でもカナディアン・ライが競えることを示している。低い蒸留度数のボトルは個性を保ち、より高い瓶詰め度数と樽使いは、柔らかさではなく骨格を足すように設計されている。

言い換えれば、「カナディアン・ライ」はより大きな傘になりつつある。その下には、調和を重視した滑らかでカクテル向きのライから、カスクストレングスで樽のディテールを掘り下げ、丁寧さよりも強度を選ぶリリースまでが並ぶ。2026年のCWAの結果は、どちらか一方を選ばない。両方を肯定し、そのことによって、カナダのライ・ウイスキーのアイデンティティは変わりつつあるのではなく、広がっているのだという主張を裏づけている。

(forbes.com 原文)

翻訳=酒匂寛

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