アジア

2026.01.20 13:00

フィリピンの富豪エンリケ・ラゾン、新たに発見されたガス田に約1400億円を投資

Zhang Xinglong/China News Service/VCG via Getty Images

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フィリピンにおいて唯一稼働するマランパヤ天然ガス田で、新たなガス田が発見された。これを受け、港湾・カジノ事業の大富豪、エンリケ・ラゾン・ジュニアが支配するプライム・インフラ・ホールディングス(PIH)傘下のプライム・エナジーと、そのパートナーは、追加の沖合ガス田を掘削するため8億9300万ドル(約1411億円。1ドル=158円換算)を投資する。

PIHはフォーブス・アジアの問い合わせに対し、この投資金額は、第4期マランパヤ開発の総投資額であると回答した。最近新たに発見されたガス田「マランパヤ・イースト1」を含む、複数の新規ガス田の掘削が対象となる。

プライム・インフラは声明で、新たに発見されたマランパヤ・イースト1での掘削により、980億立方フィートの天然ガス追加埋蔵量と、それに伴うコンデンセートの存在が確認されたと発表した。

同社は「初期の坑井調査によれば、この量は、現在残っている(生産可能な)マランパヤのガス埋蔵量のおよそ3分の1に相当する」としている。

今回新たに発見された貯留層は、マランパヤ天然ガス田の寿命を延ばす可能性がある。同ガス田の現在の埋蔵量は、2027年から2029年の間に枯渇すると見込まれている。プライム・エナジーは現在、西フィリピン海に位置し、パラワン島の北西およそ80キロメートルにあるマランパヤ天然ガス田を、実業家デニス・ウイが率いるウデンナ・コーポレーションや、国営のPNOCエクスプロレーションなどのパートナーとともに運営している。

ラゾン・ジュニアは近年、エネルギー分野への投資を加速させている。2022年には、PIHを通じてマランパヤ天然ガス田の45%の持分を取得することで合意した。さらに2025年5月には、実業家フェデリコ・ロペスとその一族が所有するファースト・ジェン・コーポレーションのガス火力発電資産の60%を、8億9600万ドル(約1416億円)で取得することに合意している。

リアルタイムの推定資産額が143億ドル(約2.3兆円)とされるラゾンは、フィリピンで最も裕福な実業家の1人である。世界的な港湾運営会社であるインターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)、金生産会社のアペックス・マイニング、そして首都圏マニラで2つのカジノリゾートを所有するブルームベリー・リゾートに持分を有している。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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