北米

2026.01.20 09:00

トランプがノルウェーに不満表明、「戦争を止めたのにノーベル賞なし」 グリーンランド問題にも結び付け

Tom Brenner/Getty Images

Tom Brenner/Getty Images

ドナルド・トランプ大統領は、2025年のノーベル平和賞に選ばれなかったことへの不満を表明し、それをグリーンランドを掌握するとの脅しと結び付けた。複数の報道によると、トランプは週末にノルウェーのヨナス・ガール・ストーレ首相に宛てた書簡の中で、その考えを示したという。

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ブルームバーグとロイターによれば、トランプはストーレに送った書簡の中で、次のように記した。「私が8つ以上の戦争を止めたにもかかわらず、貴国が私にノーベル平和賞を与えないと決めたことを踏まえると、私はもはや純粋に平和のみを考える義務を感じていない」。

トランプは、平和は「常に最優先される」と示唆しつつも、「今や米国にとって何が善であり、正当であるかを考えることができる」と付け加えた。

トランプは続いてデンマークをそしり、同国はロシアや中国からグリーンランドを守ることができないと主張したうえで、デンマークがグリーンランドに対する主権を主張していることにも疑問を呈した。「書面による文書は存在しない。何百年も前に船が上陸したというだけだが、我々の船も同様に上陸していた」とトランプは述べたという。

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トランプは書簡の締めくくりとして、「グリーンランドを完全かつ全面的に掌握しない限り、世界は安全ではない」と記した。

この問題を最初に報じたPBS NewsHourのニック・シフリン記者によれば、この書簡は米国家安全保障会議の職員によって、ワシントンに駐在する複数の欧州大使に転送されたという。

トランプおよびホワイトハウスは、この報道について現時点では公にコメントしていない。ただし18日夜、トランプはトゥルース・ソーシャルに投稿し、「NATOは20年にわたり、デンマークに『ロシアの脅威をグリーンランドから排除しなければならない』と伝えてきた。残念ながら、デンマークは何もできなかった。今こそ、その時であり、それは必ず果たされる!!!」と記したものの、トランプが具体的に何を行うつもりなのかについての説明は含まれていなかった。

ブルームバーグが報じた声明の中で、ストーレは、ノルウェー政府はノーベル平和賞の受賞者決定に関与していないと指摘した。「ノーベル平和賞については、よく知られているとおり、授与するのはノルウェー政府ではなく、独立したノーベル委員会であることを、私はこれまで何度もトランプに明確に説明してきた」と述べた。

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翻訳=江津拓哉

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