EPICが初期の実験室段階を超えて進展したことは確認されていない。ラットに対して効果があったのかどうかすらわかっておらず、まして人間に有効だったかは不明だ。その後、開発契約が結ばれた形跡もなく、JIFCOもEPICのような能力については言及していない。この種の兵器が公開展示されたり、実演されたりした例もない。
一方で、ベネズエラであったとされる攻撃について語られている効果は、EPIC技術と整合的なようにも思える。
電波パルスが内耳に到達した際、大きな音として知覚され、頭が内側から爆発するような感覚を引き起こしたのかもしれない。意図されたどおりに機能していれば、被害者は倒れ込み、その後立ち上がることも武器を構えて狙いを定めることもできなかっただろう。極度の乗り物酔いのような状態に苦しみ、嘔吐した者はいただろうが、血を吐くことはなかったはずである。無力感という感覚も効果的に誘発されたようだ。
つまりこれは、特殊部隊が高価値目標を生け捕りにするために突入する際、警護側を無力化するのにまさに使いそうな兵器だという感じがする。もしそれが実在するのであれば、の話だが。
この「証言」全体が現実と無縁の純粋なプロパガンダで、EPICは兵器として成立する段階まで進展しなかった可能性は十分に高い。
身元が確認できないこの警護員は「米国と戦えると思っている人には全員、こう警告したい。あなたは米国が持つ能力を理解していない。(中略)米国に手を出してはならない」。この一節は、もしホワイトハウスが脚本を書いたのだとしたら、これ以上ないほど完璧な文句だろう。そして、実在はするものの有効性が確認されていない技術のような、もっともらしい一抹の真実を混ぜ込むことで、プロパガンダはより効果的になる。
このベネズエラの話を典型的な陰謀論として片づけるのはたやすい。ただ、米国の外交官らが見舞われた原因不明の健康被害、いわゆる「ハバナ症候群」を引き起こしたと疑われている電磁ハードウェアについて新たな情報が出てくるなか、この分野への関心はさらに高まっていくことも予想される。


