宇宙

2026.01.21 17:30

月面ホテルの予約受付開始 15.8億円(交通費込)で2032年から宿泊可能?

(c)GRU Space

火星ホテルも建設予定

膨張式モジュールの設置までは初期フェーズ「v1」とされ、地球で製造されたモジュールによって月面ホテルが構築される。一方、ミッション4以降の「v2」では、月面にある資源を利用した建設を試みる。つまりミッション3で月面に設置されたモジュールの周りに、レゴリスから製造されたGRUブロックを積み上げることで、高剛性な外殻構造を構築する。その建設作業は、ミッション2で持ち込まれた自律型ロボット建設システムによって行われる。

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その初期段階においてモジュール・ホテルは、円筒形のブロックで保護された形になる。その後、ブロックで覆われる範囲がさらに拡張されると、その建築物は宮殿のような様相へと発展する。GRU Spaceによるとそのデザインは、サンフランシスコにある「パレス・オブ・ファイン・アーツ」から着想を得たという。ブロックで覆われたホテル内部は、宇宙放射線による被曝や隕石衝突のリスクが低減され、ゲストの長期滞在が可能となる。拡張後の収容人数は10人が想定されている。

GRUブロックによって拡張されたミッション4による月面ホテル (c)GRU Space
GRUブロックによって拡張されたミッション4による月面ホテル (c)GRU Space

GRU Spaceのスカイラー・チャンCEOによると、「2030年代の中盤以降には、スペースXが予定する火星ミッションに帯同し、火星にもホテルを建設することを目指す」という。同プランに対しては懐疑的な意見もあるが、こうした施策を重ねることによってチャン氏は、人類を惑星間種族に移行させたいと考えている。

月面ホテルの予約方法

GRU Spaceの予約ページにアクセスすると、氏名、メールアドレス、カード情報などが求められるとともに、「なぜGRUの月面ホテルに宿泊したいのか?」が問われる。これらを入力し、保証金を支払うための手数料として1000ドル(約16万4420円、執筆時の価格)の支払い手続きを済ますと、後日、担当者から連絡が来て、申請手続きと必要書類の提出について案内される。

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月面ホテルの室内例 (c)GRU Space
月面ホテルの室内例 (c)GRU Space

審査に通過すると契約が締結され、ユーザーは25万ドル(約3950万円)、または100万ドル(約1億5800万円)の保証金を払い込むことになるが、保証金が高額なほうがミッション参加の優先順位が高くなる。また、契約締結から30日を過ぎると、保証金の全額返金が請求できるようになる。これは一般的なクーリングオフとは逆の規約となるが、いわゆる冷やかしによる応募を排除するための施策と思われる。

月面ホテルへの受け入れ準備が整った時点で、保証金契約は最終料金に充当される。その金額はまだ決定されていないが、現時点での予想では1000万ドル(約15億8000万円)を超える可能性がある。

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編集=安井克至

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