インナースピーチの3つの側面
自分のインナースピーチを理解するには3つの側面で評価するといい。
1. 指示型か、それとも観察型か
あなたの声は結果をコントロールしようとするだろうか、それとも起きることを傍観するだけだろうか。
・指示型の声は命令口調で話す:「集中しろ」「それは言うな」「これを直せ」など。指示型の傾向が強い人は、非常に意欲的であることが多いが、心を管理すべきワークスペースとしてとらえてしまうため、リラックスするのが苦手かもしれない。
・観察型の声はコメントするか、沈黙し続ける:「あれは気まずかった」「今日は疲れているな」など。これらの声は、修正よりも気づきに重点を置いている。観察型の思考をする人はより受容的になるかもしれないが、声が過度に知的解釈へ偏ると受動的になってしまうリスクもある。
2. 評価型か、それとも受容型か
この次元は自分の中の対話の感情の温度を測るものだ。
・評価型の声は誤りや脅威、あるいは現実と期待のズレを探し続ける。評価が健全なものであれば改善が促されるが、不健全だと厳しい自己批判として現れる。
・受容型の声は正確さよりも一貫性と安心感を優先する。自尊心を守るために出来事をとらえ直す。一般的には健全だが、受容が極端になると否認や回避へ流れる可能性もある。
3. 活発か、それとも静かか
これは内なるコメントがどれほど大きくかつ頻繁かを測る。
・活発な心は常に語り、分析し、計画している。
・静かな心は言葉よりも視覚的または直感的に内側で処理する。
反すうから自己距離化へ
自分の内なる声が過剰になっていると気づいたとしても、それはストレスを抱えているということではない。声を特定する目的は、それを黙らせることではなく、その声との付き合い方を変えることにある。
科学的裏付けのある有効なテクニックの1つが「セルフディスタンシング(自己距離化)」だ。思考の中で自分をどう呼ぶかを変えるだけで、反すうを減らせる可能性がある。
たとえば、「なぜ私はこんなに不安なのか」と自問する代わりに「なぜマークは今、不安を感じているのか」と問う。
この微妙な変化によって、あなたは体験にどっぷりと浸かっている人から、観察する分析者へ移行し、情動強度が下がり、視点が生まれる。
結局のところ、内なる声はあなたを安全に保ち、社会的に受け入れられ、成功へ導こうとする進化的なツールだ。過剰に作用することもある。内なる声を理解すれば、その声を認め、意見をくれたことに感謝しつつ、「舵を握っているのは自分」との認識を新たにすることができる。


