どうしてか? 別のタスクに注意を切り替えるたびに、その前に集中していた作業や出来事が頭のなかに残っているからだ。
この意識の残留物を「注意残余(attention residue)」という。残された意識に引きずられ、次の作業に集中できない状態を指す。
「注意残余」を最小限に抑える
たとえば、複雑な問題を解決しようとしている最中に、「1分間」ニュースサイトを読んだとする。すると、再び問題に完全に集中するまで「10分」を要する。
一方、一貫してタスクに取り組んだ場合には、延々と時間を費やしているように感じられるかもしれないが、結果的にははるかに効率がいい。注意残余を最小限に抑えられる。
もっとも強い注意残余は、やりかけの仕事が絶え間なく頭に浮かぶことから生じる。
ワシントン大学の心理学者ソフィー・ルロイ教授は「注意残余」を研究し、次のように結論づけた。
「やりかけの仕事を無視するのは難しく感じられます。これは、おばあちゃんがいつも言っていた『一つひとつ順番に!』を科学的に証明したものにほかなりません!」
小さなアドバイス。書類は一度手にしたら、後回しにせずにすぐに処理すること。
Eメールも同じだ。自分自身と契約を結ぶといい。メールを開いたその瞬間に、約束を実行すること。つまり、すぐに返事をする(あるいは消去する)。
ところで、わたしはメールアプリを、本文のプレビューが一行も表示されないように設定しているが、経験からも、それをやる価値はあると考えている。
そうしないと、またもやまったく別のことを考え始めてしまう危険が高まるからだ。
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