キャリア・教育

2026.01.29 10:15

「他人を変えたい」と頑張っている人がガッカリしてしまう真実

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「性格」を自分で変えることについて、科学はどう説明しているのだろう?

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人間の基本的な性格は5つの要素から成り立つとする、「ビッグファイブ」と呼ばれる理論がある。安定した、それぞれがほぼ独立した性格の次元から、人の性格を診断しようとするものだ。

以下の5点は、「性格」の要素と対になる特性である。
① 新しい経験への開放性(開放的←→閉鎖的)
② 誠実性(几帳面さ←→だらしなさ)
③ 外向性(外向的←→内向的)
④ 協調性(協力的←→単独行動)
⑤ 神経症的傾向(精神の安定←→情緒の不安定)

この5つの性格の次元上にある要素を、自分の力で変えられるのか? 答えはイエス。

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だが、非常にゆっくりとしか変えられない。しかも、大変な努力が必要だ。

たとえば、あなたが「内向的」であるなら、実際に行動することでいくらか外向的になれる。エベレストに登頂するくらいハードルが高くても、小さなパーティーを開いてみるといいかもしれない。

モットーは、「Fake it till you make it.」。うまくいくまで、うまくいっているふりをすること。

このやり方は、専門用語で「行動療法」と呼ばれる心理療法のひとつだ。

イライラするほど果てしなくゆっくりとしか進まないが、自分の性格を変えることは不可能ではない。

人を変えようとすると、失うものしかない

他人の場合は、事情が異なる。あなたには、相手の性格を変えることはできない。外部から力を加えてモチベーションを高めようとしたり、インセンティブやプレッシャーを用いたりしても無駄だ。

大切なのは、「人を変えることが必要な状況」に陥らないようにすること。

人を変えようとすると、失うものしかない。そのような状況になってしまったら、相性の悪い人をほかの人に置き換える、あるいは、自分が離れてその状況から手を引くほうがはるかに効率的だ。

会社環境では、比較的簡単に対処できる。しかし、人生のパートナーとの関係ではより難しくなる。

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文=ロルフ・ドベリ/作家、実業家、訳=中村智子

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