リーダーシップ

2026.01.20 12:30

「上司の異論歓迎」はリスク、賢い従業員こそ慎重に判断する理由

RollingCamera / Getty Images

リスクが安全に感じられるようになるには

リスクが安全に感じられるのは、人が「その後どうなるか」を予測できるときだ。アイデアがどう評価されるのか、異論がどう扱われるのか、そして失敗が成功よりも長く尾を引くのかどうか、といった要素が含まれる。

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リーダーが即座の決めつけではなく好奇心をもってアイデアに反応すると、人は気づく。異論が関係や機会を壊さないことを人は覚えている。やがてそうした経験が励ましよりもはるかに重要になっていく。

職場のリスクを減らすためにリーダーができること

リスクを取ってもらうことを望むリーダーは、メッセージよりも行動に焦点を当てる必要がある。

会議で誰かが方針に異議を唱えたとき、会話の速度を落とし、自分の主張を守るのではなくそのアイデアを理解しようとしているのだと伝わる質問をするべきだ。たとえ最終的に同意しないとしても、その瞬間の反応の仕方が他の全員に発言する価値があるかどうかを教えることになる。

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その後の展開にも注意したい。アイデアに異議を唱えた人は、その後のやり取りや注目度の高いプロジェクト、意思決定の議論に引き続き参加できているだろうか。反対意見を述べたことでそうした参加が減るなら、意図に関係なく人はそれを察知する。

古い記憶を持ち出すことにも注意が必要だ。すでに関係のない過去の失敗が引き合いに出されると、人は「リスクはずっと消えない」と学んでしまう。恋愛関係を考えてみるといい。あなたが過去にしたことで、ずっと前に忘れられてほしかったことを恋人が持ち出してくるようなものだ。従業員に「もうその件は終わった」と示すことで、リスクを受け入れることはより管理しやすいものに感じられる。

最後に、何が評価されているかをよく見ることだ。予測可能性と同意ばかりが一貫して称賛され、挑戦する姿勢が見過ごされるか、さらに悪いことに罰せられているなら、それは行動に影響する。人は後押しされたものに反応する。

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翻訳=溝口慈子

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