40歳以下でリタイアするための超節約術

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借金を早々と清算して若くしてリタイアするのに十分な資産を形成した人々の話はよく耳にする。普通の家に生まれた人でも、驚くほどの短期間で貯金を増やし1年間の世界旅行に出かけたりしている。

成功者として語られる人々のバックグラウンドは様々だが、共通する戦略は極めてシンプルな言葉で表現できる。支出を減らし貯蓄を増やすこと。とはいえ、これが実際にはなかなか難しい。学費ローンが膨れ上がるのに給料は増えず、家賃も上がり続ける状況の中ではなおさらだ。

しかしそれをやり遂げた人々がいる。彼らが実践した超節約術からいくつかのヒントをここで紹介する。人生を楽しみつつ、友達や社会とのつながりもなくさずに節約生活を実行し、40歳までにハッピーリタイアメントを実現した人々だ。

1.ゴールを定める
馬車馬のように働いてせっせとお金を貯めるには何か目的があったほうがいい。世界を巡ることを夢見ていたある30代のカップルは、1年間旅をするためには4万ドルが必要だと算出し、月収の半分に当たる1000ドルを約2年間にわたって貯金した。つい出費をしたくなった時には、
この道の先にどんな素晴らしいことが待ち受けているかを考えて我慢したという。

2. 月々の支出を厳しくチェックする
クレジットカードの明細をこまめにチェックし、無駄な支出(読まずに終わってしまう雑誌の定期購読や音楽ダウンロードサイトの使ってないアカウントなど)がないか確認しよう。インターネットやスマートフォンの料金プランの見直しも忘れずに。

3. 住まいについて知恵を巡らせる
ほとんどの人にとっては住宅関連が支出の大きな割合を占めている。それを減らすにはどうすればいいのか? 家賃の安いところに引っ越す、あるいは2世帯が住める住宅を買ってひとつを賃貸するなど、いろいろと方法はあるはずだ。

4. 何も買わないで一定期間を過ごす
服もアクセサリーもアップルの製品も、何も買わずに半年か1年過ごす。これを実践したあるカップルは1年で5万5000ドル貯め、30歳のある女性は年収の半分だけで1年暮らすことができたという。

5. レストランに行くのをやめ持ち寄りパーティにする
いいレストランに50ドル払う代わりにホームパーティを主催しよう。費用をほとんどかけずに友達と楽しい時間を過ごすことができし、料理の腕も磨ける。

6. お金をかけずにフリータイムを楽しむ
ニューヨーク在住のある若いファミリーは、公園で休日を過ごすことが多い。美術館は無料開放の日を狙って行く。財布を取り出さずにフリータイムを楽しむ方法はいろいろある。

7. DIYのスキルを高める
料理も家の修繕もヘアカットも、雪かきも洗車も、何でも自分でやるようにする。壊れたドアの修理法や妻の髪をカットする方法を知らなくても、インターネットで検索してとりあえずやってみよう。「誰かにやってもらうとお金がかかるでしょ。新しいスキルを身につけて何でも自分でやってみるのはすごく楽しいことよ」と33歳で夫と共にリタイアすることを決めているボストン在住の女性は語る。

8. 何事も前もって計画する
事前にちゃんと計画を立てていないと、ついお金で物事を解決しようという方向に走りがちだ。
33歳でリタイアする計画を着々と進めているボストンのカップルは、外でランチをとる羽目にならないように何食分かを常に冷蔵庫にストックしている。妊娠したわけでもないのに赤ちゃん用の服を集めている。家を買う前には何百ものオープンハウスを訪ねて情報を集めた。日帰り旅行の際には無料駐車場を調べ、オフィスで食べ残した食糧をピクニック用ランチとして持って行った。

9. 副業を見つける
副業をもてば収入は多くなるし貯金も増える。7年間で40万ドル貯金したあるブロガーは、洗車係やペットの散歩係、ボーリング場の受付など38もの仕事を経験したという。LA在住のある女優はフレキシブルに働けるタクシーの運転手やベビーシッターの仕事を見つけた。

10. 収入が増えても生活レベルは上げない
収入が増えるとついつい生活のレベルも上げたくなるが我慢すること。あるカナダ人カップルは、学生時代と同様の生活を続けることで、学費ローンを早々と返済し30代で100万ドルの純資産を形成した。

文=ローレン・ゲンスラー(Forbes)/ 翻訳編集=速水由美

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