2. 独り言(セルフトーク)の習慣
頭の中で黙って、あるいは小さく声に出して独り言を言うことは、外から見れば奇妙だったり、神経質に見えたりするかもしれない。だが最近の心理学の研究は、内言(インナースピーチ)や独り言が自己調整や計画、メタ認知(自分の思考について考えること)を支えるのに実際に役立つと示唆している。
専門誌『Behavioral Sciences』に掲載された、大学生を対象とした2023年の研究によると、内言の使用報告と、自己調整や自己概念の明確さを測る指標との間には、かなりの相関があった。つまり、より頻繁に「自分と話す」人ほど、自己アイデンティティが明確で、自己調整能力も高いと報告する傾向があった。
もちろん、これは独り言が直接高い知性の証拠になるという意味ではない。むしろ、内言が認知的な足がかりとして、あるいは複雑なアイデアを整理し、行動を順序立て、目標をモニターする手段として機能しているかもしれないことを示している。
これは、思考を自分の中(あるいは小声)で外在化することで、脳は認知的ノイズを減らしやすくなるかもしれないことを意味する。その結果、抽象的あるいは感情的に負荷がかかる問題に対しても、より効率的かつ効果的に組み立てる可能性がある。もしあなたが自分の思考をぶつぶつと言っていることに気づいたなら、それは複雑なアイデアの足場を築き、混乱した思考を整った計画や内省に変換するという脳のやり方なのかもしれない。
だが、マインドワンダリングと同様に、独り言も適切であるときにだけ効果がある。度を超えていたりネガティブなものだったりする独り言、特に反すうや厳しい自己批判として現れるものは集中力や精神面のウェルビーイングを損なうかもしれない。だが建設的に使われるなら、その同じ内的対話が中途半端な思考を実行可能な計画へ変換することができる。


