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2015.10.03 11:30

2011年以来“最悪の四半期” メディア株は軒並み下落

Rawpixel / Bigstock

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8月の株価暴落に端を発した市場の低迷が、拭い切れない不安を広げている。減速する中国経済、そして懸念される米国の利上げを控え、今四半期のマーケットは2011年以来で最悪のものとなった。ゴールドマン・サックスを含む大手数社が、年末に向けての相場見通しを引き下げた。

メディア業界で今四半期の敗者となった企業には次のような名前が並ぶ。バイアコム(-33%)、CBS(-28%)、タイム・ワーナー (-18%)、フォックス (-16%)、ディズニー (-10%)。

相次ぐメディア株の下落はディズニーの決算発表から始まった。同社はケーブルの契約者の減少が収益に大きなダメージを与えたことを発表。スポーツチャンネルESPNを擁する同社は、それ以前は年29%の上昇を記録し、業界のトップに君臨していたにも関わらずだ。

バイオテクノロジー関連も大きく値を下げた。iShares Nasdaq は今四半期に18%下落し、ギリアド・サイエンシズ (-16%)、アムジェン (-10%) 、セルジーン (-6%)らも不調にあえいだ。

エネルギー関連株も原油安の影響から大幅な下落に見舞われた。先日合併に至ったウィリアムズ・カンパニーズ、エナジー・トランスファー・エクイティ社がそれぞれ、36%と34%下落。700人のリストラを発表したChesapeake Energy社は 35%の下落となっている。

しかし、このような相場の中でも高い実績をあげた企業がある。アマゾンとグーグルは好調な収支報告を発表し、両社ともに18%以上の株価上昇を記録した。グーグルに関してはアルファベットへの事業再編アナウンスの効果も大きかった。

また、ネットフリックスは予想を上回る会員数の増加により、10%の株価上昇を達成した。レストラン業界では“ファストカジュアル”の雄とされるチポトレが今期19%も上げている。ゲーム業界で言えば、アクティビジョン・ブリザードの健闘が目覚ましい。同社の株価は今期28%も上昇し、2014年の年初の価格の2倍近くに達している。

市場全体で見ると年初から現在までで、ダウジョーンズは8.6%、S&P 500は 6.7%、ナスダックは 2.4%、それぞれ下落している。直近3ヶ月の数字はさらに悪く、ダウが 8.3%、 S&Pが7.7%、そしてナスダックが 7.8%の下落だ。

年末に向けてリバウンドを期待する向きもあるが、次の重大局面となるのが10月の中旬。企業らが第三四半期の収支リポートを出し始めるタイミングで、8月の株価暴落が実際、どの程度のダメージを各企業に与えたかが明らかになる。ウォール・ストリート関係者の予測では、それはかなり大きな影響になりそうだ。

文=ローレン・ゲンスラー(Forbes)/ 翻訳編集=上田裕資

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