2. ごはん時間に脳トレ
器にただ餌を入れてやるのではなく、食べるという行為をゲーム化することをドクター・ランディは推奨する。餌を食べる時間を「脳トレ」や「 認知エンリッチメント」の機会として活用するのだ。

猫が頭や体を使って少し工夫しないと餌が食べられないパズルフィーダーや、隠したおやつを鼻で探させるスナッフルマットなど、仕掛け付きの給餌器や知育おもちゃを導入するという手がある。
ドクター・ランディは猫に関する記事を手掛けるクリエイターたちでつくる「キャットライター協会(Cat Writers’ Association)」の集いで、ドライフードを詰めた小さなボールに何時間も夢中になる猫たちを見たと語り、「すばらしい方法だ」と称賛した。
特別なおもちゃを使わなくても、家の中で5カ所に少量の餌やおやつを隠すだけでもいいという。猫は本能的に狩りを好む動物なため、餌を探すという行動を楽しいと感じるからだ。
3. 上ったり下りたりできる場所を増やす
高さのあるキャットタワーを設置したり、壁に棚などの足場を取り付けて登れるようにしたりして、猫を喜ばせてあげよう。
「猫は空間を立体的に認識する能力が高い。垂直移動できる空間を用意してやると、猫たちの自信を高めることができる。ストレスが減り、日常的な運動量も増える」

ドクター・ランディの動物病院には猫専用ルームがあり、窓から餌台に集まる野鳥の姿を観察できるようになっている。
「キャットウォークを設置して、猫が部屋をぐるりと廻ったり横断したりできるようにしてやる飼い主もいる。そこまでするのはちょっと大変だが、非常に効果的だ」
4. 年1回は獣医師の検診を予約する
猫は痛みを隠すのが上手だ。そのためドクター・ランディは、年1回は必ず獣医師の診察を受け、特に歯の病気や変形性関節症がないかチェックしてもらうことを強く勧めている。
「野生環境では、痛みを抱えていることを天敵に知られれば捕食されてしまう。だから、猫は歯に重度の疾患があっても歩き回る。気を付けるべきは歯石やプラークだけではない。われわれ獣医師が真に懸念しているのは、猫に多くみられる『吸収病巣』と呼ばれる病変だ。これは歯のエナメル質が徐々に溶けて、神経が露出してしまう病気だ」
ドクター・ランディは猫を診察する際、口腔内の両側を確認し、歯茎付近に小さな赤い斑点があれば触診する。「吸収病巣があれば猫はたちまち痛がり、触られるのを嫌がる。その反応の速さは飼い主も驚くほどだ。見逃すわけにはいかない」


