最近、ドナルド・トランプ大統領が出席した会合が開かれ、エネルギー長官のクリス・ライトを含む閣僚メンバーや石油業界の経営者らが参加した。会合では、ベネズエラの油田に最大1000億ドル(約15兆8200億円)を投資する可能性について議論が行われた。会合で大統領は次のように述べた。
「中国にこう言えばいい。『中国には風車の地域がいくつあるんだ?』と。今のところ、1つも見つけられていない。中国は石炭を使い、石油とガスを使い、原子力も少し使っているが、あまり多くない。だが風車はない。作ってはいるが、ヨーロッパみたいなカモや、以前のアメリカみたいなカモに売っているんだ」。
中国は2024年に76ギガワットの風力エネルギーを追加し、発電比率は16%に到達
だが、Energy Information Administration(米国エネルギー情報局:EIA)が2025年5月に公表した国別分析ブリーフによれば、中国は2024年だけで風力発電を76ギガワット追加している。実際、EIAが示す下の図表によると、中国の発電量全体の16%は風力による。
世界最大の風力発電能力を有する中国の現状
実際、中国は世界のどの国よりも風力と太陽光の設備容量が大きい。さらに、建設中の設備容量は世界の他地域を合計したものの2倍に上る。
Global Wind Energy Councilの『2024 Global Wind Report』によれば、Jiuquan Wind Power Base(ジウチュエン風力発電基地。Gansu[ガンスー、甘粛]として知られることもある)は、世界最大の陸上風力発電所群である。甘粛には現在、7000基を超える風力タービンが稼働し、10ギガワット超の電力を生み出している。これは約750万世帯に電力を供給できる規模である。
National Energy Administration of China(中国国家能源局)によると、甘粛プロジェクトは完成時に20ギガワット超の電力を生み出し、1500万世帯に電力を供給できる見込みだ。対象地域は数千平方マイルに及ぶという。中国の風力発電の設備容量は561ギガワットで、2位の米国の3倍超である。世界の風力発電設備容量の48%を占める。



