ConocoPhillipsは中国企業と提携し、海洋石油事業で風力エネルギーを利用
この発言について、もう1つ注目すべき点がある。大統領の向かい側に座っていた人物の1人が、ConocoPhillips(コノコフィリップス)の会長兼CEOであるライアン・ランスだったという事実だ。ConocoPhillipsは、中国海洋石油(CNOOC)と提携し、Bohai Bay(ボーハイ湾)にあるPenglai Oilfield(ポンライ油田、蓬莱油田)に風力由来の電力を供給している。ConocoPhillipsは、中国での洋上石油・ガス事業に伴う温室効果ガス排出量を減らすため、CNOOCが発電する風力電力を利用している。
会合に出席した企業のうち、風力発電に多額の投資をしている企業としては、シェル、エニ、レプソルも含まれる。これらの企業は合計で、世界各地の風力発電に数十億ドル(数千億円)を投資してきた。トランプの言い方に従えば、風力発電に投資する「カモ」たちが、彼と同じ部屋にいたことになる。
風力発電は世界のエネルギー構成で重要な位置を占め、中国は最大のタービン設置国
風力発電は、世界の電源構成において重要な位置を占める。現在、世界の発電量の約10%を占めており、EIAの予測では2030年までに15%へ増加するとされる。欧州では風力が総発電量の20%を占め、米国は12%、中国は約10%である。
世界全体の風力発電量は約2900テラワット時に達し、家庭用電力需要を数倍まかなえる規模である。
なお、世界の電力消費の大部分は商業・産業部門で行われている点に留意すべきだ。ともあれ特筆すべきは、中国が世界のどの国よりも多くの風力タービンを設置しているという事実だ。


