━━現在のフィランソロピーの取り組みについて教えてください。
辻:現在は、次の7つのテーマで支援プログラムを行っています。当初は、どういう形がいいか、多くの方々と議論していくなかで、現在は「自分が興味がある分野を決めてフィランソロピー活動をしていく」方がスケールアップにつながると思い、今ではテーマを決めて行っています。
7つのテーマは次の通りです。(1)社会課題の解決に取り組む人や団体を、多角的に支援する「SOLUTION FORWARD」、(2)日本各地で相次ぐ災害、復興に向けた取り組みをサポートする「RECONSTRUCTION FORWARD」、(3)人々に勇気や夢を与えるアスリートをバックアップする「SPORT FORWARD」、(4)誰もがアートをもっと身近に感じられる取り組みを支援する「SENSE FORWARD」、(5)海外留学を通して、未来の可能性を広げる若い世代を応援する「STUDY ABROAD FORWARD」、(6)より良い未来を目指して挑戦を続ける起業家をバックアップする「START-UP FORWARD」、(7)子どもたちの夢をカタチにするためのバーチャルラボを設立する「DREAM FORWARD」になります。
現在、公表している支援先は、(1)に該当する、遺贈寄付を日本の文化に変え、思いやりが循環する社会を目指す非営利団体「日本承継寄付協会 (Will for Japan)」。次に、(2)に該当する、個人による常設の支援ネットワークを構築し、有事の際、緊急に災害に対する支援を行う「災害時緊急支援プラットフォーム」です。代表理事を務めるクラウドワークス代表取締役社長CEOの吉田浩一郎さんらとともに設立発起人のひとりとなり理事も務めています。3つ目は、(3)に該当する、中高生のジュニア選手を対象にヨーロッパへのテニス留学(ナダルアカデミーへの留学)費用を助成する「Japan Tennis Rising Fund」。同ファンドについては私が代表発起人を務めています。そのほか、(5)に該当する、「ユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパン」への支援や、(6)に該当する、「京都エンジェルファンド」になります。
テニスに関しては、ソニー副社長だった盛田正明さんの「盛田正明テニス・ファンド」がとても素晴らしく、手本にさせていただきました。同ファンドがあったから、トッププレイヤーである錦織圭選手や西岡良仁選手が生まれました。こうした先人の取り組みを引き継いでいきながらできればとも思っています。


