過去300年にわたり、人類の進歩は、他の何よりも2つの力によって推進されてきた。
第一は科学革命である。理性、実験、証拠を体系的に用いて自然界を理解し、活用する取り組みだ。これは、生産性、医療、エネルギー、輸送、通信の分野で指数関数的な向上をもたらし、人類を自給自足的な世界と迷信から解放した。
第二は資本主義の登場である。個人が財産を所有し、資本を配分し、リスクを取り、報酬を得ることを可能にする制度だ。資本主義は、市場を通じてイノベーションを拡大させることで、科学的発見を生活水準の向上へと転換した。
米国は過去のどんな国家よりも、この2つの力をうまく結び付けた。財産権を保護し、イノベーションに報い、世界中から人材を受け入れ、失敗しても永久に排除されない社会を築いた。その結果として生まれたのは、単なる富ではなく、社会的な流動性であった。
アメリカンドリームは、単なるスローガンではない。それは国家の精神そのものである。
厳格な階級構造や世襲特権の上に築かれた社会とは異なり、米国は、血筋や社会的地位よりも、能力、努力、人格が重要であるという、急進的な理念の上に建国された。
アメリカンドリームはこう語る。あなたの未来は過去によってあらかじめ決められてはいない。あなたの努力には意味がある。あなたの選択には結果が伴う。あなた自身が、自分の物語の作者になれるのだ。
この信念は、感傷的なものではない。機能的なものである。
それは、イノベーション、リスクテイク、そして回復力を促す。挫折を踏み石に変え、失敗をフィードバックへと変換する。結果が保証されるわけではないことを認めつつ、変化を起こす力を個人の手に委ねる。
アメリカンドリームは、結果の平等を約束しない。しかし、機会の平等は約束する。その違いは重要だ。
投資家であり作家でもあるアレクサンダー・グリーンは、著書『The American Dream: Why It’s Still Alive… and How to Achieve It』の中で、アメリカンドリームの実現は、その方法を理解している人にとって、かつてないほど容易になっていると論じている。
資本主義は不平等、不安、混乱の原因として非難されがちだ。しかし、資本主義はアメリカンドリームの敵ではない。それを可能にするエンジンである。
市場資本主義は、価値創造に報いる。自発的な交換を通じて資源を配分する。そして、政府ではなく個人が、何を作り、何を買い、何を支援する価値があるのかを決定できるようにする。
そして何よりも、資本主義は複利で作用する。


