自社で作る/内製エージェント
もう1つの選択肢は、自社の業務フローと要件に合わせて、カスタムのエージェント型基盤を社内で設計・構築することだ。
これは時間と技術知識の面でより大きな投資を要するが、すべてをゼロからコーディングする必要があるわけではない。
Replit、Retool、Zapierのように内製を支援するツールやプラットフォームも多い。加えて、主要クラウド事業者も、シンプルなローコード/ノーコードの画面でエージェントを作るための枠組みやツールキットを提供している。グーグルのGoogle Vertex、マイクロソフトのMicrosoft Autogen、アマゾンのAmazon Bedrock AgentCoreなどを試せる。
この方法なら、必要なものを必要な形で構築できる。実際のコーディングに踏み込み、まだ誰も考えていないようなニッチなユースケースに対応するところまで作り込むことも可能である。
また、既製ツールでは連携できない可能性がある、独自システムやレガシーシステムを操作・制御できるエージェントも作れる。
そして、データがどう扱われるかを自社で最終的に統制できる。特に機微で厳格に保護すべき情報を扱う組織では、これが不可欠になり得る。
一方で、コンプライアンスとデータ保護のあらゆる側面を自社が背負うことになり、ここを誤れば罰金や訴追のリスクが生じる。
どこまでカスタム化するかにもよるが、プロジェクト管理、プロンプト設計、システム統合といったスキルを学ぶ、あるいは採用する必要が出てくるかもしれない。
さらに、業務要件が変わったり、技術スタックの一部がアップグレード/置き換えされたり、陳腐化したりするのに合わせて、エージェントの継続的な調整や再学習を必要とする可能性が高い。


