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2026.01.17 10:00

AIエージェントは作るべきか、買うべきか? その選択が思う以上に重要な理由

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既製/市販のエージェント型ツール

これらは、開発と展開にかかる時間を最小限に抑えつつ、既存の業務に組み込みやすいよう設計されている。ソフトウェアベンダーは、ユーザーがすでに利用している可能性のある既存プラットフォームの重要な要素として、エージェント機能の組み込みを進めている。

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たとえば、先に挙げたセールスフォース、Hubspot(ハブスポット)をはじめ、QuickBooks(クイックブックス)、Xero(ゼロ)は、いずれも人気の高いクラウド型業務ソフト(SaaS)であり、エージェント機能を標準で備えている。

明白な利点は、立ち上げが非常に速い点である。場合によっては数分で使い始められる。すでにそのプラットフォームで業務フローを組んでいるなら、設定も容易だろう。

初期費用は一般に低い。とりわけ、すでにそのソフトウェアを利用している場合はそうである。利用していない場合でも、無料または低価格の入門プランが用意されていることが多く、自社に合うかどうかを試せる。

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通常、これらのツールにはコンプライアンスやデータ保護の機能も組み込まれており、この領域で起きがちな落とし穴を避けやすくなる。

総じて、短期間でパイロットを立ち上げ、AIエージェントが時間と労力の節約にどう役立つかを把握したい場合には有力な選択肢である。ただし短所もある。

最大の短所は、利便性を得る代わりに柔軟性を失いやすい点である。既製品は適応性や設定の自由度が低く、例外的なユースケースに合わせた作り込みの選択肢が限られる場合がある。

ロックインも問題になり得る。つまり、ベンダーのエコシステム外の別ツールや別ソフトウェアに特定機能を任せたくなっても、切り出しが難しくなることがある。

レガシーシステムとの接続でつまずく可能性もある。特に、独自コードで作り込んだ特注システムでは起きやすい。

最後に、技術による差別化が難しくなる点もある。プラットフォームは広く使われやすく、利用企業は同じ恩恵と機会を得ることになりがちだからである。

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翻訳=酒匂寛

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