ひとつはブース中央に設けたステージ上で行うピッチセッションの見せ方を変えた。例えば連日「Ask Me Anything」と題した対話型のセッション枠を設けて、ステージに立つモデレーターがAI・宇宙・エンターテインメントに関する最先端のテクノロジーやトレンドについて、一般の目線からスタートアップの代表者に問いかけて、ともすれば専門的になりがちな難しい話題を解きほぐしながら伝えた。来場者とJapanパビリオンに出展する企業との出会いを促進する効果もあったようだ。
もうひとつの取り組みとして、JETROと東京都が連携し、XR・エンターテインメント業界の関係者を招いたエクスクルーシブなサイドイベントを今年初めて開催した。ラスベガス市内のカンファレンス会場に業界のキーパーソンを厳選して招待し、トップランナーによるキーノートスピーチなどを含むプログラムを構成。企業や業界の意思決定層と直接つながり、時間をかけて対話できる場を別途設けたことで、今年のCESに参加したスタートアップ関係者にとって、ビジネス機会を最大化する機会にもなったと牧野氏は振り返っている。


三菱ケミカル発、所作美が提案する新しい「身体のアセスメント」
CES 2026イノベーションアワードを受賞した日本のスタートアップ「所作美(SHOSABI)」の展示は、Japanパビリオンの中でもひときわ注目を集めていた。
同社は三菱ケミカルグループ株式会社で展開していた「所作美プロジェクト」からスピンアウトして、2024年1月に株式会社SHOSABIとして新しいスタートを切ったスタートアップだ。
所作美プロジェクトとは、人が実際に体を動かしながら取り組むエクササイズに、東京大学スポーツ先端科学研究拠点の拠点長である石井直方氏を中心に築き上げてきた学術研究の成果、およびエレクトロニクスのテクノロジーを融合させた独自のメソッドだ。身体の各部位が正しい位置に整った理想的なアラインメントの実現を通じて、一人ひとりの身体と心の健康を支援することを目的としている。


