リーダーシップ

2026.01.17 14:00

戦略を実際の遂行につなげられる組織とは? 「3つの重要ポイント」

FatCamera / Getty Images

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先見性のある戦略を策定したにもかかわらず、遂行という過酷な現実に直面して、失速していくことは珍しくない。高成長を実現するリーダーの多くは、戦略的な意図と複雑な状況が衝突し業務遂行が滞るというギャップの渦中に自分がいることを実感している。

リーダーの中には、遂行が滞る主要因として、市場の不安定性、リソースギャップ、技術的制約を挙げる者もいる。だが、本当の摩擦はもっと身近なところにある。組織の中で、意思決定がどのように行われ、説明責任が実際にどう機能しているかが重要なのだ。

圧縮された製品サイクル、急速に変化する顧客の期待、絶え間ない競争に突き動かされる現代のビジネス環境においては、従来のような「計画策定の儀式」だけでは不十分だ。つまり、毎年恒例の役員合宿、埃をかぶったホワイトボード、洗練されたプレゼンテーションスライドといったものでは不十分なのだ。

計画は、「一貫性があり検証可能なアクション」を生み出さないかぎり、戦略とは呼べない。本当は、日々の遂行のリズムに織り込むべき動的な力であるべきなのだが、あまりに多くのリーダーが、戦略を固定的なものとして考えている。結果として、美しい計画は、1度も勢いを得られないまま、うやむやになっていく。

幹部社員や創業者は、厳しい真実と向き合わなければならない。戦略的ビジョンと、実世界における遂行速度のギャップによって損失が生じる原因は、計画の失敗ではなく、リーダーシップにおける説明責任の失敗なのだ。組織は、このギャップに橋渡しをするために、計画のさらに先へと踏み込み、遂行が自動化されるように、文化的・制度的条件を意図的に設計する必要がある。

現代のリーダーが取り組むべき問いとは、戦略と遂行の間にある決定的なギャップを適切に埋めるにはどうすればいいのか? というものだ。以下ではこの問いに、3つの視点から答えていこう──運営上の説明責任の制度化、組織内における摩擦の解消、迅速かつ自動的に意思決定を行うカルチャーの設計という3点だ。

それぞれの基本戦略を説明していこう。

次ページ > 1. 説明責任が不可避であるようなシステムを構築する

翻訳=的場知之/ガリレオ

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