暮らし

2026.01.16 17:00

「燃え尽き」が性格の変化として現れている4つのパターン、回復につなげるには

Justin Paget / Getty Images

Justin Paget / Getty Images

バーンアウト(燃え尽き症候群)は仕事の問題としてとらえられることが多い。バーンアウトと聞くと、多くの人は生産性指標に現れる兆候、つまり締め切りに間に合わせられなかったりパフォーマンスが低下したり、あるいは疲弊したりといったものを連想する。だが心理的にはバーンアウトは「やることリスト」の範囲で止まらない。

advertisement

慢性的で適切に対処されないストレスが感情の調節やモチベーション、社会的行動を変化させることが研究で示されている。つまり、ストレスはあなたの人生の最も個人的な部分にも波及する。成果が出なくなるずっと前から、バーンアウトは微妙だが持続する性格の変化として現われることが多い。人は「なんだか自分らしくない」などと言うが、この変化が長期的な過負荷に対する予測可能な心理反応であることに気づいていない場合が多い。

この記事では、仕事の成果が一見保たれているように見える場合でも、バーンアウトが個人の性格に現れる4つのよくある形を紹介する。

1. いつもイライラしているようになる

バーンアウトの初期に見られ、かつ見落とされがちな兆候の1つが苛立ちの増加だ。些細な不便が不釣り合いに腹立たしく感じられ、中立的なやり取りでさえ不満に感じられ始める。概してバーンアウトに陥った人は普段よりはるかに低い忍耐力で日々を回している。

advertisement

「そういう人間になっただけ」と思うかもしれないが、その兆候を無視することは大きな負荷がかかり続けている神経系を無視することでもある。専門誌『Brain Connectivity』に2022年に掲載された研究は、慢性ストレスが前頭前皮質の機能を低下させることを示している。前頭前皮質は衝動の制御や感情の調整を担っている。この仕組みに負担がかかると、脳はより反応的で脅威ベースの反応を標準とする。

この調整システムの乱れは、感情的な消耗が苛立ちや怒りの増大と強く結びつく理由、そして回復の時間が限られた高負荷環境ほどそれが現れる理由を示している。

重要なのは、苛立ちがまず職場外で現れることが多い点だ。同僚や上司に噛み付く前に、まず愛する人に当たってしまう。つまり、大したことのないときでも動揺が続く。最も安全で、最も愛情のある環境ですら現れてしまうため、この性格の変化は混乱を招く。

環境に関係なく、慢性的でわずかな苛立ちが続いているなら、それは崩壊の前の「エネルギーの枯渇」を知らせる神経系のシグナルかもしれない。

次ページ > 2. 感情が乏しくなる

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事