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2026.01.16 17:00

「燃え尽き」が性格の変化として現れている4つのパターン、回復につなげるには

Justin Paget / Getty Images

2. 感情が乏しくなる

バーンアウトのもう1つの特徴は不可解な感情反応の平板化だ。この曖昧で居心地の悪い体験について、経験者は全体的に反応が薄くなった、喜びが減った、感情移入できなくなったと表現することが多い。外から見ると落ち着きや冷静さのように見えるため、こうした傾向は本来なら深刻に受け止められるべきだが、そうならないことも多い。だが内面では麻痺した感じ、あるいは感情的なものが欠けているように感じられる。

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ストレスが解消されないままだと、脳は防衛戦略として感情反応を弱めることがある。言い換えると、感情的関与は犠牲が大きいと感じられるとき、感情の鈍麻はエネルギーを節約する。

専門誌『Frontiers in Psychology』に2017年に掲載されたバーンアウトについての研究は、バーンアウトが感情を引き起こすあらゆる刺激に対する反応を弱めるとしている。簡単に言うと、悪いことが起きたときに影響を受けにくくなるだけではなく、良いことが起きたときにその高揚感を味わえなくなるということだ。こうして脳は感情を乏しくすることで機能し続けるようにしている。

この平板化に対する反応で最も危険なものは、それを成熟や回復力と解釈してしまうことだ。「もう何にも胸が躍らない」と言う人がいるなら、その感情の喪失は価値観や性格が変わったのではなく、長期的な感情の過負荷のサインであることが多い。

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3. 好奇心と創造性を抑え込む

好奇心は心理的な贅沢だといえるだろう。なぜなら、認知の幅や感情面の安全、そして生存モードで作動していない神経系を必要とするからだ。バーンアウトはこの3つの貴重なリソースをすべて損なう。これは慢性ストレスによって脳は注意を向ける対象を狭め、探索や新奇性よりも効率と脅威管理を優先させざるを得なくなるからだ。

専門誌『International Journal of Occupational Medicine and Environmental Health』に掲載された最近の研究は、バーンアウトが内発的動機づけの低下と関連することを示している。つまり、以前は興味や楽しみで行っていた活動が、バーンアウトに陥っている人にとっては面倒あるいは無意味に感じられるようになる。たとえば、楽しみとしての読書をやめたり、深い質問をしなくなったり、必要最低限を超えて学ぶことへの関心を全般的に失ったりする。

バーンアウトに陥っているとき、人は自分が以前よりも融通がきかなくなった、実務的になった、真面目になったと語ることが多い。やがてエンゲージメントより機能性へと軸足を移す、本格的なアイデンティティの変化に至ることもある。だがそれが意味するのは、成長のためではなく生存のために神経系が保護モードへと恒常的にシフトダウンしてしまったということだ。

次ページ > 4. 社会からの引きこもりを招く

翻訳=溝口慈子

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