現代のデジタル社会において、広告を目にしない日は一日たりともない。しかし、WebサイトやSNSを閲覧している際、「なんだか不自然だ」と感じた経験はないだろうか。創作品モール「あるる」を運営するシステムリサーチが実施した意識調査によると、SNSやWeb上で「不自然さ」や「作られた感じ」がする広告を見たことがあると回答した人は、全体の56.4%に達した。

その理由として最も多く挙げられたのは「AIが作っていそうだと感じた」で64.5%。次いで「文章や表現が不自然」が57.4%、「写真や映像が現実離れしている」が44.7%と続く。生成AI技術が向上したとはいえ、細部に宿る「AIっぽさ」が、消費者の目に違和感を与えているようだ。

この違和感は、単なる印象に留まらず、ブランドへの信頼性にまで影を落とす。AIが作成した広告に対して信頼しにくいと感じる理由として、46.0%の人が「情報が本当かどうか判断しにくい」と回答。消費者にとって、AI生成物は「実物と違いそう(17.6%)」あるいは「感情や体験が伝わってこない(17.2%)」といった懸念の対象となりやすい。

では、作り手はどのようにして信頼を担保すべきなのか。AI広告の商品を信頼できるケースとして「内容が具体的でわかりやすい(20.8%)」ことや、「人がチェック・監修しているとわかる(16.4%)」ことが挙げられている。一方で、全体の38.0%は依然として「AI広告だと信頼しにくい」と感じており、AIそのものに不信感を抱いている人たちは多い。

生成AIは制作の効率化や表現の幅を広げる強力な武器だが、その根底にあるべきは、受け手に対する誠実さだ。消費者が求めているのは、「人のリアル」や「情報の正確性」が担保された安心感に他ならない。AI技術を活用しながらも、人の手による監修や客観的な体験談を組み合わせ、透明性を確保する姿勢こそが、これからの広告制作における信頼構築の鍵となる。
出典:創作品モール あるる「AI広告の印象や信頼性に関する調査」より



