信州地方の名産である高野豆腐には、悪玉コレステロールを減らして肥満を抑制する働きがあることは以前から知られていたが、その仕組みがついに解明された。高野豆腐由来のタンパク質が、肥満治療薬にも使われている、いわゆる「痩せるホルモン」GLP-1の産生を高め、脂肪の燃焼を促進させるということだ。
信州大学と高野豆腐の老舗メーカー旭松食品は、高野豆腐の機能性について研究を続けているが、このほど、高野豆腐由来のタンパク質と、高野豆腐に豊富に含まれるレジスタントプロテインが高脂肪食による肥満や脂肪肝を軽減させること、そしてそのメカニズムを明らかにした。
高野由来のタンパク質は、腸内細菌に働きかけてアゼライン酸を増加させる。これが回腸でのGLP-1の産生を高める。GLP-1は脂肪組織や肝臓に届き、脂肪を燃焼させるということだ。そしてレジスタントプロテインが、腸内の脂質を吸収して体外に排出する役割を果たす。
ちなみにレジスタントプロテインとは、プロテイン(タンパク質)でありながら胃や腸で消化吸収されず、ほぼそのまま排泄される、食物繊維のような働きをする。消化に逆らう(レジスト)するからレジスタントプロテインだ。



