エイジテックに高まる関心と、広がるビジネスチャンス
ハイ氏によると、AARPでは現在50歳を超える世界の人口が4分の1に到達しており、今後2050年までには3人に1人の割合に到達すると見込んでいるという。
「世界の人々は急速に高齢化しています。エイジテックに関わる個別のソリューションを今後いかに統合し、ユーザーが使いやすい形にまとめていくかが重要になるでしょう」とハイ氏は説く。
エイジテックの恩恵を受けるのは本人だけではない。その家族や介護者にとっても、テクノロジーは負担を軽減し、安心を提供する不可欠なツールに成り得る。
米国で先行するエイジテックのムーブメントは、高齢化社会を迎える中で求められる多様なソリューションが集積した姿として捉えることもできる。
現在50〜60代前後を迎える日本国内の人々は、学生時代や社会人生活を通じてPCにインターネット、ケータイやスマートフォンに触れてきた「最初のデジタルネイティブなシニア層」である。テクノロジーに対するリテラシーが高く、それを活用して自らの健康を管理することに抵抗が少ない世代であると仮定すれば、今後この層がシニア市場の中心となることで、エイジテックは巨大なビジネスチャンスも生むはずだ。
「長く、健康に、自立して生きる」という人類共通の願いを、これからAIとセンシングの融合がいかに実現していくのか。先進技術が社会課題を解決しながら、私たち自身の生活の質(QOL)を高めてくれる情報を「エイジテック」として体系化し、広く届けていくことの重要性を、テックライターである筆者も強く感じている。
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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