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2026.01.15 13:30

中国視察で考えた 「すごいメカ」が来る未来

AIを搭載した家庭用製品が生活に登場し始めた。漫画のような未来はどこまで現実になるのだろうか。マクアケ創業者による連載第59回。

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生成AIに関するニュースを毎日のように耳にするが、最近は特にAIを搭載した家庭用のハードウェア製品が続々と登場しているようだ。スマートフォンやパソコンでソフトウェアとしてのAIを使うことは、ビジネスパーソンにとってすでに当たり前になった。さらにここ1年ほどでAIは「モノ」にも組み込まれ、日常生活のなかで直接使われる段階に入ってきているのだとより感じるようになった。

例えば、話しかけると返事をしてくれるAI搭載の ロボットぬいぐるみや、レンズに情報を投影して40言語の翻訳までこなすAIスマートグラス、さらに会議や通話をワンタッチで録音し、リアルタイムで文字起こし・翻訳・要約までこなすAIイヤホンなど、多岐にわたる製品が次々と登場している。
 
私は2025年の5月に香港のマカオで開催された「BEYOND EXPO」というアジア版 CES(Consumer Electronics Show:世界最大級のテック見本市)を目指す大型テックイベントを訪れたのだが、会場を歩きながら未来がすぐそこまで来ていることを実感した。出展されていたプロダクトの多くがAIを搭載したハードウェアだったのだ。世界中から集まったスタートアップや大企業が、自社の最新AIデバイスを競うように披露していた。
 
そんなAIを搭載した生活製品の象徴的な例のひとつが、中国を拠点とするiFLYTEK(アイフライテック)社のAIノート(電子ペーパー型ノート端末)だ。同社は1999年に創立、長年にわたって音声認識・自然言語処理など音声AI技術の研究・開発に注力してきた中国の主要企業のひとつであり、近年はその技術を生かしたAIノートの開発にも力を入れている。
 
最新モデル「AINOTE 2 AIスマートノート」は、4.2mmという薄さ。タッチペンで書き込んだ手書きの文字を即座にデジタル化してくれ、録音・文字起こし・要約・翻訳も可能だ。新しいモノや体験を応援購入できるECサイトMakuakeでの先行販売で、総額4億円超という驚異的な成果を収めた。前モデルも約1.3億円の大ヒットで利用者からの評判も良かったが、今回はそれを大幅に塗り替える結果となり、さらに大きく躍進した。

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文=中山亮太郎 イラストレーション=岡村亮太

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