アート

2026.01.18 13:00

世界屈指の「アートの集積地」へ、アブダビ・サディヤット文化地区の進化

(c)Zayed National Museum

アブダビ自然史博物館

アブダビ自然史博物館展示されているティラノサウルス・レックスの骨格標本(Me.Karim1983/Shutterstock.com)
アブダビ自然史博物館展示されているティラノサウルス・レックスの骨格標本(Me.Karim1983/Shutterstock.com)

25年11月に開業したアブダビ自然史博物館には、これまでに発見されているティラノサウルス・レックスの骨格の中で最も完全に近く、保存状態が良好とされる標本の「スタン」や、確認されている中で最大の動物とされる体長25mあまりのメスのシロナガスクジラの骨格標本などが展示されている。家族で楽しく地球の歴史を学べる施設であることは間違いないだろう。

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面積3万5000平米以上の敷地に建つこの博物館は、オランダの建築会社メカヌー(Mecanoo)が設計を担当。所々に緑が配され、そびえ立つ大きな岩を思わせるような白いブロックを積み重ねた外観とともに、138億年前の宇宙の誕生からその後の地球の進化の歴史をたどるのにふさわしい施設となっている。

グッゲンハイム・アブダビ

グッゲンハイム美術館といえば、まず思い浮かべるのは世界的なアート作品と、息を呑むような建築だろう。サディヤット島にオープンするグッゲンハイム・アブダビもまた、訪れる人たちにまったく同様の印象を与えるだろう。

いくつもの円錐を集めたような、この国と共鳴すると同時に普遍的な魅力を持った外観の建物を設計したのは、脱構築主義を代表する建築家、故フランク・ゲーリー。(UAEの伝統建築に見られる採風塔の)「バードギール」にインスピレーションを得たデザインだという。

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面積約1万2080平米のこの美術館にはギャラリーが28室を備え、70カ国以上のアーティストが手掛けた約970点の作品が展示される予定だ。ただし、建設は予定通りに進められたものの、開館日は現在のところ未定──おそらく世界中の数多くの人たちが、この巨大プロジェクトに熱い視線を向けていることだろう。

フリーズ・アブダビ

複数の美術館や博物館が1つの地区に集中していることには、大きな意味がある。だが、真にアート界を刺激するためには、そこで行われる注目度の高いイベントも必要だ。規模の拡大が続く世界的なアートフェア、「フリーズ」が新たな開催地にこの街を選んだことは、「アブダビ・アートフェア」にとって幸運なことだったといえる。

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編集=木内涼子

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