身体的な触れ合いは、恋愛関係における親密さや絆を築くための、主要かつ、最も重要な手段の1つだと広く信じられている。頻繁なハグやキス、あるいは性的な接触がなければ、カップルは互いへの愛情を伝えるために工夫を凝らす必要がある。一般的な恋愛アドバイスの多くもこの考えを補強しており、身体的な近さが増すほど、より強く健全な関係になると考えられがちである。
しかし、誰もが同じように触れ合いを感じ取るわけではなく、それを求める度合いも人それぞれである。頻繁な身体的な愛情表現を好む人もいれば、もっと控えめな量を好む人、あるいは特定の状況でのみ望む人もいる。では、こうした点で完全に一致していないカップルは、どのような立場に置かれるのだろうか。身体的な触れ合いは、すべての関係に等しく重要なのだろうか。
幸いなことに、2025年11月に学術誌『Personal Relationships』に掲載された研究が、この問いに答えを与えている。そして意外なことに、その答えは多くの人が想像するほど白黒はっきりしたものではなかった。
身体的な触れ合いと恋愛関係のウェルビーイング
2025年のこの研究では、身体的な愛情表現が関係の満足度を予測するかどうかを単純に問うのではなく、愛情表現に対する「快適さ」や、その点におけるパートナーとの類似性が、関係全体のウェルビーイングとどのように関連しているかを検討した。
同研究では、2つの異なるサンプルのデータが分析された。1つは恋愛関係にある約2000人の個人サンプル、もう1つは両方のパートナーが参加した、より小規模なカップルのサンプルである。これらを組み合わせることで、研究者は、愛情表現に対する快適さについての「認知された類似性」と「実際の類似性」の両方を検討することが可能になった。
参加者は満足度、コミットメント、親密さ、信頼、情熱、愛情を評価する、広く用いられている関係ウェルビーイングの尺度に回答した。また、愛情表現に対する快適さを測定するため、プライベートな場面(パートナーと2人きりのとき)と、公の場面(他人がいるとき)の双方において、さまざまな形の身体的接触をどの程度楽しんでいるかを評価した。
最も明確な結果は、身体的な愛情表現に対する平均的な快適さが高いほど、関係のウェルビーイングが良好であるという強い関連が見られた点である。つまり、関係全体として触れ合いを与え、受け取ることに安心感を持っているカップルほど、満足度、親密さ、信頼が高い傾向にあった。
この結果は、プライベートな愛情表現と公の場での愛情表現の両方に当てはまったが、その関連はプライベートな触れ合いの方が有意に強かった。総じて、閉ざされた空間で愛情を表現し、受け取ることに安心感を持つことが、関係の健全性において特に重要な役割を果たしていることが示唆される。



