宇宙

2026.01.19 08:15

おうし座に潜む生まれたての4惑星 巨大なのに軽い未踏の進化過程

プレスリリースより

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地球は、銀河系のなかでももっとも「ありふれた」小型惑星だ。同じような惑星がたくさんある。しかし、それが生まれたてのとき、どんな姿をしているのかは謎のままだった。非常に低密度のふわふわだったという説もあるが、観測技術などの関係で実証されずにいた。だが、国立天文台などによる研究グループは、おうし座V1298(V1298 Tau)を巡る4つの惑星を分析したところ、それらが生まれたての「ふわふわ」の惑星であることを突き止めた。

銀河系には、太陽系以外に6000個以上の惑星が発見されている。そのなかでもっとも多いのが、地球の1〜2倍の大きさの「スーパーアース」と、海王星よりちょっと小さい(地球の2〜4倍)「サブネプチューン」と呼ばれる比較的小型なもの。したがって、地球はまあまあ標準サイズと言える。

Getty images
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そうした惑星たちが生まれたばかりの姿を探ろうと、国立天文台、自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター、東京大学などによる国際共同研究グループは、地球から約350光年離れたおうし座分子雲にある恒星「V1298 Tau」を公転する4つの惑星の観察を行った。V1298 Tauは太陽とほぼ同じ大きさで、年齢が約2000万年と非常に若い恒星だ。そこに、2015年、ケプラー宇宙望遠鏡の観測データから4つの惑星が発見された。

これらは、地球から見るとV1298 Tauの前を通過して光を遮る(トランジットする)ことから発見された、いわゆる「トランジット惑星」なのだが、トランジットの際の恒星の明るさの変動からその半径がわかる。それによると、その4つの惑星は、半径が地球の5〜10倍という大きなものだった。

次ページ > ところが質量はうんと小さかった。

文 = 金井哲夫

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