惑星の質量は、2つの惑星が近づいたときに引力の影響でトランジットのタイミングがずれることから算出できる。研究グループが、日本、ハワイ、スペイン、オーストラリアの地上望遠鏡から5年間で44回観測されたトランジットのデータを分析したところ、それらの惑星の質量は地球の5〜15倍ほどしかないことが判明した。もし地球の半径が今の密度のまま10倍になれば質量は1000倍になるはずだから、密度が非常に低い「ふわふわ」の惑星ということだ。つまり、生まれたての惑星はふわふわ説が、初めて実証されたわけだ。
これらの星は、やがて冷えると同時に大気の一部が宇宙に流出して密度が高まり、しっかりとした大人の惑星になるものと見られている。そうした「進化の様子を見ていることに相当します」と研究グループは話している。
もちろん、V1298 Tauの惑星の進化を見届けるには何億年も生きていなければならないので不可能だが、研究グループは、チリと南アフリカの望遠鏡に新たな観測装置を装備してこの研究に加え、同じような若いトランジット惑星を数多く発見して観測することで、惑星進化の過程を次第に明らかにできると期待している。


