アンドリーセンは昨年、アブダビの8000億ドル(約127兆円)規模の政府系ファンドを統括するタフヌーン・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン首長と会談するため、異例の海外出張を行った。一方、もうひとりの創業者であるホロウィッツは近年、サウジアラビアの首都リヤドで開催されるイベントや、同国政府系ファンド主催の行事に複数回出席している。ホロウィッツは2023年マイアミでの会議で、こう述べた。「サウジには創設者がいる。彼を創設者と呼んではいけない。殿下と呼ぶべきだ」
ホロウィッツとアンドリーセンは、初期のインターネットブラウザであるネットスケープで共に働いた後、2009年にa16zを設立した。フェイスブック、Airbnb、Slackへの初期投資により、シリコンバレーで最も重要な投資家のひとつへと成長した。現在は、OpenAIのような資本集約型の新世代AI企業や、フランスのミストラル、フェイフェイ・リーが率いるワールド・ラボ、その他多数のAIスタートアップに対し、潤沢な資金力を持つ支援者として存在感を放つ。
創業者2人の政治姿勢は、時にa16zの投資に影を落としてきた。2人は2024年、ドナルド・トランプ大統領の2024年再選への支持を表明して話題となったが、ホロウィッツは後にカマラ・ハリスの選挙運動に寄付した。a16zの元パートナー2人はトランプ政権で活躍している。スコット・クーパーは米国人事管理局長を務め、スリラム・クリシュナンは現在、人工知能に関するホワイトハウス上級政策顧問を務めている。
同社のニュースを宣伝する長文のブログ投稿で、ホロウィッツは、a16Zが2025年に米国で配分されたベンチャーキャピタル資金全体の18%以上を調達し、「アメリカが今後100年のテクノロジーで勝利する」ためには資本が必要だと書いた。
「もし我々が国の政策を正しい方向に推進できなければ、アメリカはテクノロジーにおける世界的リーダーとしての地位を失う可能性が高い。我々はすでに、AIと暗号資産の両方でその兆候を見ている」と、ミダスリストの投資家は書いた。
ホロウィッツの投稿は、シリコンバレーというよりもワシントンD.C.の現在の政治情勢に合わせたもののようで、同社の投資が「中国と激しく競争する」ことになると断言し、共産主義を非難。1980年代のマリファナ映画「チーチ&チョン ネクスト・ムービー」からの引用を含んでいた。


