経営・戦略

2026.01.13 11:00

パラマウント、ワーナーの支配権を巡り委任状争奪戦を開始

Mario Tama/Getty Images

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パラマウント・スカイダンスは米国時間1月12日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)に対する敵対的買収を前進させ、同社取締役会にパラマウントの提案に関与する取締役を指名する方針を示した。あわせて、ネットフリックスによる提案内容の開示を求め、同社を提訴したと発表した。

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パラマウントのデビッド・エリソンCEOは、3週間後にWBDの取締役指名の受付期間が始まった時点で、同社が擁立した取締役候補を指名する計画だと述べた

パラマウントはまた、株主総会前にWBDがネットフリックス案についての採決を行った場合、その取引にも異議を唱えるとした。さらに、同社のケーブルテレビ事業の分離について、株主承認を義務付ける定款改正案を提案する計画も明らかにした。

ネットフリックスによるWBDへの買収提案は830億ドル(約13兆1000億円)規模で、同社の映画およびテレビのスタジオ部門の支配権を取得する内容である。一方、パラマウントは、CNNやTBSといったケーブルテレビ事業を含むWBD全体を対象に、1080億ドル(約17兆700億円)の買収提案を行っている。

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パラマウントは12日、デラウェア州の裁判所にWBDを提訴したことも発表した。訴状では、ネットフリックス案に関する財務情報の開示を求めるとともに、株主は「当社の提案について十分な情報に基づいた投資判断を行うために、この情報を必要としている」と主張している。

今回の発表は、WBDが先日、「WBDおよび株主にとって実質的により大きなリスクを伴う」として、パラマウントの買収提案を拒否することを株主に要請した直後に行われた。なお、億万長者でオラクル共同創業者のラリー・エリソンが、400億ドル(約6兆3200億円)の資金提供を個人的に保証しているにもかかわらず、同社はこうした見解を示している。

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翻訳=江津拓哉

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