学生向けの2026年の目標──今すぐ前述の2大スキルの構築に着手する
まだ企業で働いていない学生も、上記の目標に取り組むことができる。これらのスキルの大半は、クラブやスポーツ、アルバイト、副業、地域のボランティアなどで養うことができるはずだ。
その際には、既に実際の職場に近い状況にある環境を探すようにしよう。具体的には、グループ単位でプロジェクトに取り組むなかで、期待される内容が日々変化し、締め切りがあり、結果を出すようにとの世間的なプレッシャーがかかる環境だ。
人前で話すスキルは、企画の売り込み文句を競うピッチコンテストや、ディベートの授業でも磨くことができる。AIリテラシーを身につけるには、まずは最も効果的なプロンプトの作成方法を学び、AIに尋ねるのに最適な質問の仕方を知っておくといいだろう。
仕事と学業のバランスをとる必要が生じれば、適応能力が身につくはずだ。また、追加で収入を得るために副業を立ち上げると決めれば、自ら主導して向かうべき方向を決める力もついてくるだろう。
このスキルを身に付けるためのアクション
・授業の討論やグループのプレゼンの場で、自分から手を挙げ、少なくとも週に1回は最初に発言する
・アドリブでのコミュニケーションが必要になる活動に、1つは参加する(ディベートや演劇、学生自治会、模擬裁判など)
・小さなプロジェクトを1つ、最初から最後まで運営することで、当事者意識を養う(学校行事や資金集めのイベント、クラブのプロジェクトなど)
AIエコノミーにおいて、2026年の2大目標が重要になる理由
AIは、提案書の草稿作成や、文字起こしの要約、回答の生成などを担ってくれるが、あなたの代わりにミーティングや教室に足を運んではくれない。話題の変化や、オーディエンスの関心喪失、さらには、クライアントが沈黙しているのはためらいの表れだということにも気づかない。また、物事が計画に従って進んでいない時に、その場に応じて臨機応変に対応することもできない。こうした状況こそ、人と話すスキルや効果的なコミュニケーションのスキルの出番であり、2026年に身に付けるべきスキルだ。
AIエコノミーの中で2026年の目標を設定する際に価値を決めるのは、「AIを使うこと」ではない。AIにアシストされたアウトプットを、人間ならではの力、明確な思考、信頼できる意思決定とどう組み合わせていけるかということがカギになるのだ。


