宇宙

2026.01.13 10:30

2月6日以降にNASAが4名を月へ、2026年はさらに5機が月面に着陸

(c)NASA

グリフィン1

グリフィン1には当初、NASAの月面探査車「バイパー」が搭載される予定だったが予算不足のため中止。代替ペイロードの搭載が決まった。全幅4.5m、全高2m (c)Astrobotic
グリフィン1には当初、NASAの月面探査車「バイパー」が搭載される予定だったが予算不足のため中止。代替ペイロードの搭載が決まった。全幅4.5m、全高2m (c)Astrobotic

アストロボティックは2024年1月に無人月面輸送機「ペレグリン」を打ち上げたが、ファルコン9からの分離後に発生したトラブルによって月面着陸が困難となり、打ち上げから10日後には地球へ戻り、大気圏へ再突入した。2026年7月以降にファルコンヘビーで打ち上げられる「グリフィン1」(機体質量約5.5トン、燃料込)は、ペレグリン(約1.5トン)の5倍の積載能力を持ち、NASAのレーザー反射器アレイなど(契約金3億2200万ドル、約506億円)のほか、アストロラボの探査ローバー「FLIP」(500kg)や、自社のキューブローバー(4.6kg)などを搭載し、月南極域にあるノビレクレーターに着陸する予定だ。

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嫦娥7号

2024年に史上初めて月の裏側への着陸に成功した「嫦娥6号」。この写真は着陸後、5kgのミニローバーによって撮影された (c)CNSA
2024年に史上初めて月の裏側への着陸に成功した「嫦娥6号」。この写真は着陸後、5kgのミニローバーによって撮影された (c)CNSA

CNSA(中国国家航天局)による嫦娥(じょうが)計画は、長征5号ロケットのトラブルによって「嫦娥5号」の打ち上げ(2020年)が3年遅れたものの、その後はオンタイムで月計画を推進している。

嫦娥5号(2020年)によって中国は、同国初のサンプルリターンを成し遂げ、続く6号(2024年)では史上初となる月裏側からのサンプルリターンにも成功。そして今年の8月頃には嫦娥7号を打ち上げ、月南極域にあるシャクルトンクレーターで「水の氷」を探す。これは2030年に予定される中国初の有人月面探査における、着陸地点の候補地を決定するためのミッションでもある。CNSAの担当者によると、2025年10月には7つの国際パートナーからペイロードが納入され、予定どおり打ち上げ準備が進んでいるという。

2022年から25年にかけて10機が月面着陸に挑み、6機が成功しているが、転倒しなかったのはインドのチャンドラヤーン3号(2023年)、中国の嫦娥6号(2024年)、米国のブルーゴーストM1(2025年)の3機のみ。例年から倍増する2026年の月着陸機が、どのような結果を残すか。ムーンレースが本格化する今年、世界の注目は再び月に集まることになりそうだ。

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編集=安井克至

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