宇宙

2026.01.13 10:30

2月6日以降にNASAが4名を月へ、2026年はさらに5機が月面に着陸

(c)NASA

ノバC / IM-3

2025年3月、月面への軟着陸に成功したものの、横倒しになった「アテナ」。脚の先に地球が浮かぶ (c)Intuitive Machines
2025年3月、月面への軟着陸に成功したものの、横倒しになった「アテナ」。脚の先に地球が浮かぶ (c)Intuitive Machines

インチュイティブ・マシーンズは2024年2月、「オデュッセウス」(IM-1)を月南極域に着陸させることに成功し、「月面着陸を成功させた世界初の民間企業」として知られるようになった。続く2025年3月にも「アテナ」(IM-2)を南極域に着陸させることに成功。ただし、両機とも着陸時に機体姿勢が大きく傾き、通信は確立したものの予定されたミッションを完遂するには至らなかった。2026年後半の打ち上げが予定されるノバC(IM-3)ではその雪辱を果たす。

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ノバCの機体質量は1.9トン(燃料含む)。月表側の西端に広がる「嵐の大洋」は磁気異常領域とされるが、このエリアにNASAの自律ローバー「CADRE」(契約金1億1800万ドル、185億2600万円)など、トータル92kgの観測機器を輸送する。また、ノバCからは同社のデータ中継衛星も分離され、月周回軌道上にネットワークを構築する。

ブルーゴーストM2

軌道移送ロケット「エリトラダーク軌道船」に統合されたブルーゴーストM1(上部機体)。2025年9月撮影 (c)Firefly Aerospace
軌道移送ロケット「エリトラダーク軌道船」に統合されたブルーゴーストM1(上部機体)。2025年9月撮影 (c)Firefly Aerospace

ファイアフライ・エアロスペースは2025年3月、ブルーゴーストM1を「危難の海」に着陸させることに成功した。日本の「SLIM」(2024年1月)、IMの「オデュッセウス」(2024年2月)と「アテナ」(2025年3月)が着陸時に転倒したのに対し、同機は正しい姿勢で着陸し、予定されたプログラムのすべてを完遂している。

2026年後半の打ち上げが予定される後続機「ブルーゴーストM2」は、軌道移送ロケット「エリトラダーク軌道船」に搭載されて月近傍まで輸送され分離されると、民間企業としては初めて月裏側への着陸に挑戦する。また、エリトラからはESA(欧州宇宙機関)の「ルナ・パスファインダー衛星」も分離され、月周回軌道に展開される予定だ。

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ブルーゴーストM2の機体質量(燃料含)は約1.5トン。そこにNASAのペイロード(契約金1億3000万ドル、約204億円)を含む155kgの探査機器を搭載する。機体頂部にはNASAの電波望遠鏡が搭載され、2週間続く月の夜間、太陽ノイズと地球からの電波干渉が完全に遮断される月裏側の静かな環境で、ビッグバン後に中性水素から発せられた低周波電波を捕えることに挑戦する。

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編集=安井克至

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