キャリア

2026.01.15 13:00

「手がかからない社員」と見られることがキャリアアップを阻む理由

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頼りにされることで勢いが鈍る理由

信頼性は職場で最も価値ある特性の1つだが、同時にキャリアを「未来」ではなく「現在」に縛りつけてしまうものでもある。注目を必要とすることなく安定して成果を出し続けると、あなたは「今後を形成する人」ではなく「現状を回し続ける人」として認識されるようになる。その結果、あなたのキャリアの勢いは方向性ではなく、単なる成果と結びついてしまう。

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ここで多くの有能な人が混乱する。すべてを正しくこなしているのに、キャリアが期待していた方向に進んでいるようにみえない。問題が成果にあるのではないことには気づくが、頼りにされることが自分の思考や志向、アイデアの認知度と結びついていない場合にキャリアを制限してしまうことには気づかないままでいることが多い。

職場における本当の可視性とは

キャリアにおける可視化は自己アピールだと誤解されがちだが、実際には適切な会話の場で存在を認識してもらえるかどうかだ。それは成果だけでなく、アイデアや判断、視点と結びつけて認識されることを意味する。昇進する人が必ずしも強く主張する人であるわけではないが、「次に何をするか」を話すときに思い浮かべられる存在であることが多い。

手がかからないタイプの人は、押しが強いと思われたくない、自分本位だと思われたくないがために、話題にのぼることを避けがちだ。しかしキャリアの可視性には、仕事と並んで考え方を知ってもらうことが必要だ。成果だけが見えて思考が見えないと人は自分勝手に解釈してしまう。

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チャンスは印象に残る人へ

最も重大なチャンスの多くは求人掲示板や社内公募に出てくることはない。非公式に話し合われ、素早く割り当てられ、すでにリーダーの頭にある人を想定して進められる。こうした場面では認識や記憶が大きな役割を果たす。

もしあなたのキャリア上のアイデンティティが「管理しやすい人」に強く結びついていると、誰も意識しないまま、あなたはそうした会話から外されてしまうかもしれない。リーダーは機会を「準備ができている人」に結びつけがちで、その準備には実行力への信頼だけでなく可視性や後押し、より広い能力への理解が含まれる。

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翻訳=溝口慈子

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