経済・社会

2026.01.10 15:00

「ブラックアウト」──プーチンのインターネット遮断、イランの突然の切断は何をもたらすか

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抗議活動を弾圧するため、イランは全国的なブラックアウトに突入

また現在、イランも注視すべき状況にある。イランは2025年のランキングではそれほど上位に現れないが、状況は今大きく変わりつつある。まさに一変した。NetBlocksは、「ライブのネットワークデータは、Tehran(テヘラン)およびイランの他地域がデジタル・ブラックアウトに入りつつあることを示しており、複数のプロバイダーでインターネット接続が低下している。今回の新たな事案は地域的な遮断に続くもので、抗議行動が広がる中、現地で起きている出来事の報道を厳しく制限する可能性が高い」と報告している。

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同監視プラットフォームは「イランは現在、当局が全国的なインターネット・ブラックアウトを課して以降12時間オフラインで、全国の接続性は通常水準の約1%で横ばいだ。これは政権の残虐行為に関する報告を隠しつつ、広範な抗議行動を抑え込もうとする試みだ」と投稿した。

イランの遮断は、ロシアの洗練された検閲とは異なる

Top10VPNの遮断報告書を作成したサイモン・ミリアーノは筆者に次のように語った。「イランの現在の全国規模のブラックアウトは、反対意見を粉砕することを意図した鈍器のようなもので、ロシアで見られる洗練された、じわじわと進行するデジタル検閲とは明らかに異なります」。

これに伴うコストは依然として深刻なものとなる。「この『キルスイッチ(強制停止)』的アプローチは驚異的な代償を伴います」とミリアーノは言う。「インターネット接続が停止している間、毎時156万ドル(約2億4600万円)がイラン経済から流出しています。2026年はまだ始まったばかりですが、この政権は、昨年積み上げた意図的なインターネット妨害による2億1500万ドル(約339億4400万円)の請求書に、すでに積極的に上乗せをしています」。

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しかし、イランのインターネット遮断がロシアに追いつくことはないだろう——現在の遮断が2026年の大半にわたって続かない限りは。そうなるよりもはるか前に、何かが限界に達するはずだ。

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イラン、史上初の衛星インターネット遮断、スターリンクに「キルスイッチ」発動

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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