コンサートホールが完全な静寂に包まれる直前、オーケストラは必ず「チューニング」の時間を設ける。どんなに熟練したプロフェッショナル集団であっても、この数分間の音合わせを省略し、いきなりタクトを振る指揮者はいません。
彼らは知っているのです。個々の楽器のコンディションと全体の音程が合っていなければ、どれほど優れた楽譜も、ただの不協和音にしかならないことを。
年初を迎えるにあたって、チームのマネジャーは、年初の最初の1on1を「チューニング」の場とすると最高の1年の始まりになります。部下との最初の1on1で聞くべき、当たり前のようでいて、実は多くのリーダーが見落としている「3つの質問」を紹介します。
1. リフレッシュ状況を確認する
「年末年始はゆっくりできた?」シンプルにこの一言がよいでしょう。1年間頑張ってきて、しっかりと休んで、心も体もリフレッシュできたか? どんな体験や経験をして何を感じたか? 誰に会って、どんな感情があったか? 今年も頑張ろう!と前向きな気持ちになれているか。そんなことを確認するのにじっくり時間をとりましょう。
よい状態の人もいれば、よくない状態の人もいるでしょう。ただのアイスブレークでなく、いつもよりも少し長く、この意味ある雑談をすることを躊躇わないでください。
もし相手があなたがどんな年末年始を過ごしたかにも興味を持ってくれたら、是非、共有してください。年始からお互いが一歩踏み込んだ気持ちで仕事をスタートできます。
2. 今年の目標・抱負を聞く
決してビジネスライクに目標設定のディスカッションをするということではなく、カジュアルに「今年の目標とか、やりたいこととか何か考えた?」と言うことを聞くとよいでしょう。問い詰めるわけではなく、あくまでも雑談の延長で聞くことが大切です。こうすることで、年末に何となく考えていた今年の目標の言語化を助けたり、何となく自分の中で思っていたことの宣言をサポートすることもできます。
もちろんここで聞いた目標や抱負は決して評価するものではありません。自分のチームのメンバーが今年をどんな1年にしていきたいと思っているのかを理解し、どうやったら自分はそれをサポートしてあげられるかを考えていきます。



