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2026.01.10 18:00

安定した恋愛関係を築くために知っておくべき「愛着の教訓」5つ、心理学者が解説

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2. 不安型と回避型の愛着スタイルの根源は同じ

不安型と回避型の愛着スタイルは、特に研究で定義される形において表面上は大きく異なるように見える。そのため愛着理論は2つの要素から成るものとして設定されることが多い。不安型の人は安心を求め、メッセージを深読みし、見捨てられることを恐れる。対照的に、回避型の人は殻にこもり、感情をほぼ表に出さず、状況が緊迫してくると距離を置きたがる。

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だが、この2つの愛着スタイルには不安という重要な共通点がある。つまり、新たな脅威がすぐそばにあると感じているのだ。これらの不安定な愛着スタイルは、非常に似た方法で恋愛関係を損なう。132の研究を統合した大規模なメタ分析(計7万1011人を対象)では、不安型と回避型どちらも関係満足度の低下と確実に関連していることが明らかになった。

分析によると、不安型の愛着スタイルを持つ人は関係満足度の低下をより強く感じる傾向があるが、その影響は少ないながらもパートナーにも波及する。要するに、パートナーの愛に対する慢性的な心配(不安型)と、親密さに対する慢性的な不快感(回避型)はいずれも恋愛関係における幸福度の低下につながる。

これが不安型と回避型の組み合わせが、たとえ苦痛を伴う関係であっても強くひかれる理由だ。双方の対処戦略が互いの根源的な恐怖、つまり片方では見捨てられる恐怖、もう片方では巻き込まれる恐怖を引き起こす。このように愛着理論は、本来協力すべきシーンで2つの防衛戦略が意図せず衝突する仕組みを明らかにしている。

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3. 破局も愛着パターンに従う

2021年に発表された研究では、大人の愛着傾向が破局後の自責やつきまとい行為、建設的な対処といった行動とどう関連するか調べている。

不安型の愛着スタイルと機能不全的な破局後の反応には明らかな関連性が確認され、親密さを支配する愛着の論理が関係の終わりの対処法にも影響することを示唆している。つまり親密さを変える要因が、破局後の回復も変える可能性がある。

愛着スタイルが不安型の人はくよくよ考え、接触を求める傾向が強かった。回避型の人は予想通り、感情を抑える傾向が強く、これは回復を早めるどころか遅らせることが多かった。すぐに「立ち直る」ものの後で苦しむ人がいる一方で、数カ月間打ちのめされたままの人がいるのはこのためだ。

愛着理論は破局を個人的な失敗ではなく、愛着の傷として再定義する。つまり、別れから癒されるために必ずしも悔い改めたり、感情に浸ったり、抑圧したりする必要はない。むしろ最初に必要なのは安全と秩序、そして多くの場合、時間をかけた支援だ。

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翻訳=溝口慈子

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