誰もが楽な愛を望んでいる。少なくとも、パニックになったり逃げ出したり、探偵ごっこを強いられたりしない愛を求めている。もちろん、そんな願いとは裏腹に結局そうした反応を引き起こす相手や状況を選んでしまうことが多い。このミスマッチを引き起こす最も重要な要因の1つがこれまでに築かれた愛着スタイルだ。
幼少期に抱えた愛着の問題からとっくに脱した大人が、なぜ予測できる恋愛パターンに陥るのかは愛着理論で説明できる。重要なのは、愛着理論についての研究がそうした傾向を変える方法について洞察も与えてくれる点だ。
本稿では研究に基づいた明確かつ実践的な5つの教訓を紹介しよう。これらはあなたとパートナーがなぜ互いに補い合い、対立するのかを説明するものだ(そして、もし自分の恋愛観をもう少し理解したいなら、筆者が科学を参考に作成した「ロマンティック・パーソナリティ・クイズ」を試してみてほしい)。
1. 現在の言動には昔の愛着が反映されている
理不尽、あるいは完全に避けられたはずの喧嘩の後で「なぜ自分は恋愛関係でこうなるのか?」と自問したことがあるなら、愛着理論で答えを見出せるかもしれない。
安定型、不安型、回避型、そしてそれらの様々な組み合わせに大別される愛着スタイルは幼少期に形成されるが、大人になってからの恋愛関係で再現される。慰めを求める方法や落ち着く方法、親密さを試す方法に現れる。
専門誌『Journal of Personality and Social Psychology』に掲載された画期的な論文は愛着理論を恋愛に取り込み、幼少期の愛着スタイルのパターンが大人になってから恋愛をした時にどのように現れるかを明らかにした。この論文と、その後続いた多くの研究は学術界とセラピー現場の両方で定番となっており、抽象的な理論を夕食時やテキストメッセージのやり取り、喧嘩の最中に気づけるものへと変えた。
例えば、喧嘩の後で相手が冷静になるために少し距離を置く必要がある時、不安型の愛着スタイルを持つ人は、その行為を緊張時に自分を「見捨てる」行為ととらえるかもしれない。だが実際には、一時停止したいというもっともな欲求を、自分の神経系が明白な危険信号として歪めてとらえているだけだ。
親密さが古い愛着の記憶を呼び覚ます時に即座に反応して圧倒されてしまうのは、自分に問題があるからではない。神経系が学んだ通りに反応しているからだ。



