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2026.01.15 08:15

観光案内でAIより人間が圧勝した理由、旅行者がデジタルよりアナログを好む瞬間

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電子決済に切り替えてから、紙幣をほとんど触らなくなったという人も少なくない。紙媒体がどんどんデジタルに移行していくが、どうしてもアナログがいいというものもある。単なるノスタルジーではなく、アナログにはデジタルの利便性をもってしても置き換えられない役割がある。

デザインや印刷業務を展開する高速オフセットは、昨年9月に愛知県で開催された「ツーリズムEXPOジャパン2025」の会場にて10〜70代の来場者390人を対象に、旅行に関連したサービスでデジタルとアナログのどちらを使うかを問うアンケート調査を実施した。観光サービスや接客ツールの改善や開発に役立てるためのものだが、どちらを使うかはシーンによって大きく分かれる結果となった。

まずは旅先のインフォメーションセンターやホテルで観光案内を求めるとき、AIと人間のどちらがいいかを尋ねると、人間が圧勝した。人間を推す人からは、「地元のことは地元の人に聞きたい」、「聞くことも旅の思い出のひとつ」と答えている。機会があれば現地の人と触れ合いたいという気持ちがAIの利便性に勝ったようだ。

旅行前の情報収集は、デジタルを好む人が圧倒的に多い。パンフレットに対してインターネットの情報量は比べものにならないので、これは当然の結果だろう。

だが、旅先では事情が少々異なる。遊園地や観光施設での案内はやはりデジタルが優勢ながら、パンフレットやボードなどのアナログ媒体の人気も低くない。アナログ派は、スマホを見ながら歩きたくない、スマホの電池の減りが気になる、アプリをダウンロードするのが面倒というシステム面の問題のほかに、パンフレットには家族の意見を書き込んだりして計画を立てやすいという意見もあった。

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文 = 金井哲夫

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