年末年始の帰省は、親の顔を見て安心するための時間である一方、独身者にとっては居心地の悪さを感じやすい場面でもある。とくに50代独身という年齢になると、向けられる言葉の内容はより現実的で切実なものへと変わっていく。
帰省時の親からのプレッシャー
50歳以上限定のマッチングアプリ「Goens(ゴエンズ)」を運営するGoens株式会社は、50代特有の孤独感や将来への意識を明らかにすることを目的に、パートナーがいない全国の50代独身男女を対象とした意識調査を実施した。
調査方法はインターネット調査。調査期間は2025年12月17日から18日まで。対象は50〜59歳の独身男女で、回答数は550名(男性397名、女性153名)だった。
この調査で「帰省時に親や親族から言われて傷ついた・うんざりした話題」を聞いたところ、もっとも多かったのは「自身の将来・老後について」だった。かつて定番だった「結婚はまだか/いい人はいないのか」を上回っている。

結婚よりも重い「老後・介護」という言葉
同調査では、「親の介護や同居について言われたことがある」と回答した人も16.2%にのぼった。世間体としての結婚ではなく、「老後どうするのか」「親亡きあとをどう生きるのか」といった、避けて通れない現実を問う言葉が、帰省の場で向けられていることがわかる。
自由回答には、親や親戚に言われて心に深く残った言葉がそのまま記されている。
「孤独死するぞ」(50代男性)
「親がいなくなったら誰もいないよ」(50代女性)
「いつ面倒みてくれるの」(50代男性)
「将来、1人でどうなのか、貯金はあるのか」(50代女性)
「今のままだと、将来足腰悪い老人になってしまうよ」(50代男性)
「相続人がいないので財産が国に取られる」(50代男性)
これらは結婚を促す軽い会話ではない。老後、孤独、介護、経済といった現実を、逃げ場のない形で突きつける言葉だ。高齢の親の安否を確認するために帰省したというのに、こちら側が心配をされてしまう。いや、それ以上に追い詰められて正月早々に不穏な気持ちになってしまう。「帰省しなければよかった」そんな悶々とした年末年始を送った50代も少なくないだろう。



