新年にはかしこまった気持ちにさせる何かがある。後悔と希望、そしてカフェインが混ざった奇妙な感覚から、箇条書きにした新年の抱負で習慣を変えようと奮い立つことが多い。本来は実用性と論理に根ざすべき新年の抱負が、一新された志に押されて一種の儀式へと変わる。突然、今年は違うと確信する。対照的に、リインベンション(再創造)はまったく異なる取り組みだ。
新年の抱負とは異なり、リインベンションは行動を取り巻く文脈を変え、アイデンティティの再構築に取り組み、新たな行動がほぼ自然に感じられる新たな方法で心理的な強みと弱みを活用する。
なぜ「変化」をリインベンションとしてとらえ直す方が、従来の抱負の繰り返しよりも優れているのか。研究に裏付けられた3つの理由と、それぞれの知見を実践する4つの方法を紹介する。
1. 過去の失敗にとらわれない
新年の抱負は「傷ついたアイデンティティ」の認識の犠牲となることが多い。過去に試みて失敗した事実が自分の無能さの証拠となり、次の挑戦は「自分には無理」という重圧の下で始まることになる。
リインベンションは研究者がフレッシュスタート効果と呼ぶ打ち消す力を活用する。元旦や誕生日、週の始まりといった時間的な節目、あるいは人生の重要な節目は「今を白紙の状態」と見なし、新たな活力で野心的な目標を追求する気持ちにさせる。
2014年の研究では、人は意味ある時間的節目の直後に意欲的な行動をかなり追求しやすくなることが示されている。つまり「新年、新しい自分」の効果は実際にあるのだ。研究によると、これは自分の人生に組み込める予測可能な認知リセットだ。
人生で時間的節目を効果的に活用するには、まず自分にとって意味のある瞬間を選ぶ必要がある。単なるカレンダー上の印ではなく、プロジェクトが終了したときや街の反対側へ引っ越したとき、あるいは休暇明けの最初の月曜日さえも、ささやかな新しい出発点になる。
次に、当日に具体的な第1歩の予定を立てることでその日を単なる象徴以上のものにする。コーチとのミーティングを設定する、10分間の行動計画を実行する、あるいは実地調査に出かけるなど。重要なのは、この節目が持つ力は行動によって解き放たれ、希望観測による筋書きではそうならないということだ。



