米国がベネズエラ指導者のニコラス・マドゥロを拘束し、同国の膨大な埋蔵石油の掌握に動く中、米沿岸警備隊は現地時間1月7日、大西洋およびカリブ海で、ベネズエラと関係する石油タンカー2隻を拿捕した。
アメリカ欧州軍の声明によると、「ベラ1号」として知られ、現在は「マリネラ」と名乗っているロシア船籍のタンカーは、米国の制裁に違反したとして、アイスランド近海の北大西洋で拿捕された。
国土安全保障長官のクリスティ・ノームは、上記に加え、カリブ海でも「M/Tソフィア」と呼ばれるタンカーを拿捕したと述べ、ソーシャルメディアへの投稿で次のように記した。
「本日未明に行われた2つの作戦で、沿岸警備隊は、いずれもベネズエラに最後に寄港したか、あるいは同国に向かっていた『ゴースト・フリート』のタンカー2隻に対し、連続して綿密に連携した立ち入り検査を実施した」
AP通信が引用した船舶追跡データによると、ベラ1号は拿捕された時点で石油を積載していなかったという。
APによれば、この船は、ロシア、イラン、ベネズエラから石油を輸送する制裁対象船舶からなる「シャドーフリート」の一部であり、3月にイランの港に寄港した後、11月までペルシャ湾入口付近に停泊していた。
またAPは、この船が、イランの支援を受けるレバノンの武装組織ヒズボラとの関係が疑われたとして、2024年に米国から制裁対象に指定されていたとも報じている。
複数のメディアによると、以前同船が沿岸警備隊による立ち入りの試みを拒否した後、ロシアは潜水艦やその他の海軍艦艇を派遣し、このタンカーを護衛していた。
乗組員は船体にロシア国旗を描いたとされ、同船はマリネラという新たな名称でロシア船籍に登録され、ロシア北東部の港であるムルマンスクに向かっているように見えた。
米国防長官のピート・ヘグセスは、アメリカ欧州軍の声明を引用する形でXに投稿し、次のように述べた。
「制裁対象で違法なベネズエラ産石油に対する封鎖は、世界のどこであれ、完全に継続している」



