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2026.01.23 11:15

売れるキャッチコピーの法則は五七調 広島大学が解明した科学的根拠

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短歌や俳句や川柳などはもちろん、演歌や交通標語などにおいても、日本人は五七調が大好きだ。でも、どうして五七調に心が惹かれるのか。そこを詳しく調査した研究は少ない。そこで広島大学が、日本の伝統的な定型詩などを人々に聞かせて印象を評価する実験を行ったところ、日本人の定型詩に対する反応に共通性があることがわかった。

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5音節と7音節を繰り返し使う、俗に「五七調」などと呼ばれる日本独特の韻律は、『万葉集』(8世紀ごろ)ですでに確立されていたようだ。小学生が描く交通安全ポスターにも、誰が教えたわけでもなく五七調の標語が添えられることが多い。それほどこの韻律は日本人の体に染みついている。

そのワケを解明しようと、広島大学大学院人間社会科学研究科の博士課程前期1年の吉尾瑞希さんらによる研究グループは、日本語を母国語とする人たちに協力してもらい検証を行った。

実験は2つ。ひとつは韻に関するものだ。『新古今和歌集』の和歌から、頭韻(各行の頭文字が韻を踏む)があるものとないものを選んで実験参加者に聞かせ、「好ましさ」、「穏やかさ」、「美しさ」、「理解しやすさ」を評価してもらった。分析の結果、どちらも統計的に有意な差はみられなかった。

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文 = 金井哲夫

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