2つめの実験は、韻律に関するもの。5・7・5・7・7音の韻律の詩歌と、6・8・3・5・9音の韻律のない詩歌を聞いてもらった。リズムだけに集中させるために、詩の内容は日本語として意味をなさないものにした。評価は「好ましさ」、「穏やかさ」、「美しさ」、「有意味度」(意味を感じるかどうか)の4つ。結果は、4つの項目すべてにおいて韻律があるほうが、ないほうよりも高い評価となった。馴染み深いリズムで次に何がくるかを予測しやすく、心の処理が容易になるためだと研究グループは分析している。

また、頭韻と韻律の両方を採り入れた条件では、韻律のみの場合にくらべて穏やかさの評価が下がった。つまり、頭韻と韻律を組み合わせると、より激しい印象になるということだ。
この結果を受けて研究グループは、日本式の韻律が千年以上も親しまれてきた理由を、「リズムが心地よいからだと答えられるひとつの証拠」が示されたと話している。
五七調の韻律は、「受け手に好ましさや美しさを感じさせたい」広告のメッセージや商品名などに活用できると研究グループは指摘している。頭韻を付けると激しい印象になることから、防犯や防災を呼びかける標語などは、頭韻を採り入れるといいかもしれない。


