スペースX出身者が立ち上げた141社のスタートアップと、12社のユニコーン企業
そうした流れは、すでに現実のものとなっている。スペースXで少なくとも1年以上働いた人材が創業したスタートアップを追跡するデータプロジェクト「Alumni Founders」によると、過去10年間で、同社の出身者は合計141社の企業を立ち上げた。2020年にスペースXを離れたミューラーもその1人だ。彼は2021年に、Impulse Spaceを創業した。衛星や貨物を異なる軌道間で移送し、ロケットの再打ち上げや非効率な軌道変更を不要にする輸送機の開発を手がけるスタートアップだ。2025年6月には3億ドル(約471億円)を調達し、累計調達額が5億2500万ドル(約824億円)に達した。同社の評価額は、約18億ドル(約2826億円)となっている。
ミューラーのImpulse Spaceは、評価額が10億ドル(約1570億円。ユニコーン企業)を超えたスペースX出身者創業企業12社のうちの1社でもある。この顔ぶれには、ロケット開発企業Relativity Space(レラティビティ・スペース)、上場企業Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)、ミサイルメーカーCastelion(キャステリオン)、衛星メーカーApex(エイペックス)、航空機メーカーHermeus(ハーミアス)が含まれる。
スペースX出身者の手によるユニコーン企業例(評価額10億ドル[約1570億円]以上)
Impulse Space(インパルス・スペース):評価額約18億ドル(約2826億円)
Relativity Space(レラティビティ・スペース):約60億ドル(約9420億円)
Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース):約30億ドル(約4710億円)
Castelion(キャステリオン):約28億ドル(約4396億円)
Apex(エイペックス):約10億ドル(約1570億円)
Hermeus(ハーミアス):約10億ドル(約1570億円)
※2025年12月現在。1ドル=157円換算
2025年は、宇宙テクノロジー分野における最大規模の資金調達の主役もスペースX出身者が立ち上げた企業だった。K2 Space(K2スペース)、Impulse Space、Varda Space(ヴァルダ・スペース)、Hermeus(ハーミアス)、Ursa Major(アーサ・メジャー)、Muon Space(ミューオン・スペース)、Xona Space Systems(ゾーナ・スペース・システムズ)などだ。
スペースX出身者の宇宙テクノロジー分野新興企業と、資金調達額例(2025年)
K2 Space(K2スペース):調達額累計3億7500万ドル(約589億円)
Impulse Space(インパルス・スペース):3億ドル(約471億円)
Varda Space(ヴァルダ・スペース):1億8700万ドル(約294億円)
Hermeus(ハーミアス):1億6000万ドル(約251億円)
Ursa Major(アーサ・メジャー):1億5000万ドル(約236億円)
Muon Space(ミューオン・スペース):1億4700万ドル(約231億円)
Xona Space Systemsゾーナ・スペース・システムズ):9200万ドル(約144億円)
※2025年12月現在。1ドル=157円換算


