ユニバーサル・ミュージック・グループ(以下UMG)は、エヌビディアと提携し、音楽の発見と制作のためのAIツールを研究・開発すると発表した。両社は「独創性を高める」ことと、「AI slop」(AIスロップ:AIが量産する凡庸な生成物)を減らすことを掲げており、大手レコード会社によるAI重視の提携としては最新の動きとなる。UMGは最近、AI音楽企業のUdioとも提携していた。
UMGとエヌビディアは米国時間1月6日に提携を発表し、エヌビディアのAI技術とUMGの膨大な音源ライブラリーを通じて、音楽の発見、制作、エンゲージメントのための「責任あるAI」を「先導する」と述べた。
UMGは、ソニー・ミュージックエンタテインメントおよびワーナー・ミュージック・グループと並ぶ「ビッグ3」レコード会社の1社だ。所属アーティストには、億万長者のテイラー・スウィフト、ザ・ウィークエンド、ドレイク、ケンドリック・ラマーといった主要な売れっ子が含まれる。
両社は、AI搭載音楽発見ツール「Music Flamingo」(ミュージック・フラミンゴ)を開発するとした。エヌビディアによれば、このツールは歌詞やハーモニーといった音楽要素を「ニュアンス豊かに解釈」でき、聴取者が新しい音楽を見つける際に「ジャンルやテンポだけでなく、感情の物語性や文化的共鳴」に基づいて探索できるよう支援するために用いられる。
両社はまた、アーティスト、ソングライター、プロデューサーから成る「artist incubator」(アーティスト・インキュベーター)を設立し、新たなAI音楽制作ツールの設計とテストを行う。
両社は、「アーティストが直接関与する」ことにより「独創性と真正性が高まり、凡庸な『AI slop』の出力に対する直接的な解毒剤となる」と述べる。「AI slop」とは、AI音楽の批判者がAIツールで生成された音楽を指して用いる蔑称である。



