宇宙

2026.01.07 10:30

新発見の特異な天体現象、史上初の「スーパーキロノバ」検出の可能性

スーパーキロノバの最終段階を描いた想像図。中性子星が合体してキロノバを引き起こし、重元素が合成されて赤色光で輝く(Caltech/K. Miller and R. Hurt (IPAC) )

論文の筆頭執筆者で、米カリフォルニア工科大学(Caltech)教授(天文学)とパロマー天文台台長を務めるマンシ・カスリワルは「最初の3日間ほど、この爆発は2017年に初めて検出されたキロノバとそっくりに見えた」と説明する。「誰もがこれを熱心に観測して分析しようとしていたがその後、より超新星に近いように見えてきたため、一部の天文学者は興味を失った。だが、私たちは違った」

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スーパーキロノバ仮説の想像図。大質量星が超新星爆発(左)すると、炭素や鉄などの元素が生成される。その後、中性子星が2つ形成(中央)され、その少なくとも一方は質量が太陽より小さいと考えられている。中性子星が互いにらせん運動をすると、重力波が宇宙空間をさざ波のように伝わっていく。中性子星は最終的に合体してキロノバ(右)を引き起こす。キロノバは金や白金などの特に重い元素を宇宙に供給し、これらが赤色光で輝く(Caltech/K. Miller and R. Hurt (IPAC) )
スーパーキロノバ仮説の想像図。大質量星が超新星爆発(左)すると、炭素や鉄などの元素が生成される。その後、中性子星が2つ形成(中央)され、その少なくとも一方は質量が太陽より小さいと考えられている。中性子星が互いにらせん運動をすると、重力波が宇宙空間をさざ波のように伝わっていく。中性子星は最終的に合体してキロノバ(右)を引き起こす。キロノバは金や白金などの特に重い元素を宇宙に供給し、これらが赤色光で輝く(Caltech/K. Miller and R. Hurt (IPAC) )

目を見張るような現象

異常に小さい中性子星の形成に関しては、高速で自転する恒星が最初に超新星爆発を起こし、非常に小型の中性子星を2つ形成するという仮説がある。2つの中性子星はその後間もなく合体し、キロノバを引き起こす。今後に裏付けが得られれば、今回の爆発現象は、先行して起こる超新星によって誘発されたキロノバ、いわゆるスーパーキロノバ(超キロノバ)の初の観測例となるだろう。

非常に心躍ることだが、これが初のスーパーキロノバだと確認するには、さらに多くの証拠が必要になると、研究チームは強調している。「スーパーキロノバが発見されたと確実にわかったわけではない。それでもなお、これは目を見張るような現象なのだ」と、カスリワルは述べている。

forbes.com 原文

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翻訳=河原稔

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